メディカルインタビュー 皮膚科編

アトピー性皮膚炎は、「子どもの病気」「もともとの体質によるもの」というイメージを持つ人が多いようです。発症の原因や治療法について、専門医に詳しく話を聞きました。

アトピー性皮膚炎の初期症状はどのような状態ですか。

稲葉 初期症状は、生後1カ月前後の乳児の顔にできる湿疹です。通常、「乳児湿疹」「乳児脂漏性皮膚炎」などと呼ばれますが、実は同じものであり、アトピー性皮膚炎の初期症状なのです。そこで適切な治療をしないと掻(か)き癖がつき、その後も全身のいろいろな所を掻き始めます。そして最終的に、典型的なアトピー性皮膚炎と呼ばれる状態になる可能性が高くなります。今、アトピー性皮膚炎のお子さんがいる親御さんは、お子さんの最初の症状が乳児期の顔面の湿疹だったことを覚えておられるのではないでしょうか。

初期に適切な治療を行えば、重症のアトピー性皮膚炎は防げますか。

稲葉 100%とは言えませんが、原則防げます。もちろん、発生初期から治療すれば完治も可能と考えられています。全身を強く引っ掻いているお子さんは、初期治療が適切でなかったため、そのような状態になってしまうことがあります。乳児期の湿疹は「みんなできるから大丈夫」「放っておけば治る」と判断せず、治療を怠らないことが必要です。

大人になってから再発する例もあると聞きました。

稲葉 乳幼児期についてしまった掻き癖は一生残ってしまいます。この精神的依存が影響し、ストレスをきっかけに体のどこかを掻くようになり、湿疹の再発につながります。再発を予防するためにも、乳幼児期からの適切な治療が重要です。詳しくは専門医にお尋ねください。

アトピアクリニック 院長 稲葉 葉一氏

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