メディカルインタビュー歯科編

歯並びに悩む子どもが年々増えていることを受け、最近は予防的な治療に注目が集まっているそうです。そこで、歯並びが悪くなる原因や子どもの歯の矯正、予防治療について話を聞きました。

─夏休みは、虫歯の治療や口のケアをする子どもが多いそうですね。

成瀬 虫歯の治療やお口のケアには、ある程度の期間が必要な場合があります。普段は学校や塾、習い事で忙しい子どもにとって、夏休み中は長期治療に適しています。子どもの歯科健診カードを確認し、早めの治療に役立ててほしいですね。

─最近、歯並びが悪い子どもが増えていると聞きました。

成瀬 歯並びは、顎の大きさや形状と密接な関わりがあります。最近は食生活が変わり、かたいものを食べなくなったせいで現代人は顎が小さくなり、歯が並ぶスペースが減ってしまったのです。そのほか、呼吸や姿勢、嚥下(えんげ)、食べ方などの生活習慣、離乳の状態も、顎の成長に大きな影響を与えるといわれています。歯並びが悪くなる可能性がある子どもには、①口が開いていることが多い②姿勢が悪い③言いにくい言葉がある④硬いものが苦手⑤アレルギー体質⑥口臭があるといった傾向があります。2つ以上該当する場合は、歯並びをチェックしてみてください。

─幼児期からの予防的なケアが大切だそうですね。

成瀬 子どもの口腔ケアで気を付けることは、まず予防です。虫歯になったら早めに治療するのはもちろんですが、虫歯にならないよう毎日丁寧に歯を磨くことが大切です。歯並びについても、生活習慣や癖を見直すことで、歯並びがきれいになります。最近は、歯並びが悪くならないよう、幼児期から予防的な矯正を行うことも増えてきました。

─予防的な矯正の具体的な治療方法は。

成瀬 子どもの歯の矯正は、成長段階や症状に合わせて行うことが必要です。4~7歳の頃には取り外し式の小児向け矯正装置(自由診療)を使って、生活習慣や癖によって歯並びが悪くなることを予防します。7歳以降は、矯正用マウスピースとトレーニングを併用し、歯並びをきれいしながら、歯がちゃんと並ぶためのスペースづくりを目指して顎の骨格の成長を促します。マウスピースは一人一人に合わせて作成し、治療段階に応じて新しいものに交換します。トレーニングは舌や頬を動かす筋機能訓練で、家庭で簡単にできるものです。きれいな歯並びは、正常な顎の成長が必須です。12歳以上は、ブラケット等を使用し、大人の歯(永久歯)を、きれいな歯並びに治していきます。子どもの歯並びに不安がある人は、専門医に早めにご相談ください。

さくらのもり歯科医院 院長 成瀬 公彦氏

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