メディカルインタビュー 美容皮膚科編

原因や肌質によってそれぞれ方法が異なるシミの治療。最適な治療法を選ぶことで、効果も変わってくるそうです。シミ治療の種類や内容を、専門医に詳しく聞きました。

─秋になると、シミなどの肌トラブルの相談が増えるそうですね。

中村 はい。きちんと紫外線対策をしていたつもりでも、夏の間に受けたダメージは意外と大きいものです。夏が終わって油断していると、いつの間にかシミが濃くなり、慌てて美容皮膚科に駆け込まれる患者さんも少なくありません。

─シミの治療法について教えてください。

中村 シミは、レーザーで一度に取れると思っている方もいらっしゃいます。しかし、日本人女性の3人に1人は「肝斑」という体質的なシミがあるため、一度の治療で取り除くことは難しいのが現実です。肝斑がある場合は、内服薬と美白外用剤(塗り薬)に、レーザー照射を組み合わせた混合治療をお勧めしています。専用の機器を用いて、肝斑用レーザーを顔全体に照射する治療を数回行うことで、徐々にシミが薄くなっていきます。2週間に1回、5回の通院が標準的です。その上で、ヒアルロン酸やビタミンCなどの有効成分を電気の力で肌の深層部まで浸透させる、「エレクトロポレーション」という特殊な導入法を併用すれば、さらに効果を高めることができます。

─肝斑がない場合の治療法はありますか。

中村 顔全体に光を照射する光治療が人気です。肌に達した光が、メラニンを持った細胞に熱変性を起こし、メラニンの排出を促します。シミはもちろん、くすみや赤ら顔など肌の色ムラの改善も期待できます。月に1回の頻度で照射すると、次第にシミが気にならなくなります。また「このシミだけを取りたい」という方には、シミをピンポイントで取るQスイッチ付きルビーレーザー照射療法をお勧めしています。照射は1回ですが、治療後に1週間テープを貼る必要があります。テープが気になる人は、同じレーザーを点状に照射するテープを貼らない方法があり、月に一度、6回の通院をする治療法も選べます。照射する瞬間は少しチクッとしますが、痛みが長引くことはありません。

─手軽にできる治療は。

中村 専用の薬をシミの部分に塗ることによって、シミの改善が期待できます。半年から1年間、根気よく続けることで徐々に効果が現れます。シミの治療にはさまざまなタイプがあり、原因や肌質によって治療法が異なりますので、まずは医院で肌の診断を受けてから最適な治療法を選びましょう。詳しくは専門医に相談してください。

かよこ・クリニック 院長 中村 佳代子氏

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