メディカルインタビュー 乳腺外科編

近年、若い人も増加傾向にある「乳がん」は、定期的な検診で、進行する前に発見、治療することが最も大切といわれています。専門医に詳しく聞いてみました。

─乳がんの現状について教えてください

指宿 乳がんは30代から増え始め、40代後半~50代前半に最も発生率が高くなる傾向にあります。元々日本人は欧米人に比べて乳がんになりにくいといわれてきました。しかし、食生活やライフスタイルの変化などにより年々増加しており、最近では20代でかかる人も増えています。女性の11人に1人が乳がんになるといわれ、熊本県では毎年2千人程度の人が乳がんにかかり、治療を受けています。
 

─かかりやすい要因は。

指宿 乳がんの発生には女性ホルモンが深く関わり、出産経験や授乳経験がない、初経年齢が早く閉経年齢が遅い、などは発生リスクを高める因子となります。また、家族や血縁者に乳がんにかかった方が多くいる場合も、遺伝的にかかりやすいと考えられます。頻度は少ないですが、男性でもかかる可能性があります。
 

─早期発見に有効な手立ては。

指宿 定期的に検診を受けていただくことが大切です。最低でも2年に1回、できれば1年に1回の検診をおすすめします。検査には、主にマンモグラフィーが用いられます。若い方など乳腺が発達した方には超音波検査が適しています。マンモグラフィーは痛いので検診を受けたくないという方にも超音波検査は有効です。ただ、いずれの検査方法にも得手不得手がありますので、できればマンモグラフィーと超音波検査を併用するのが望ましいのですが、負担にならない方法で検診を受け続けることが大切です。

─他には?

指宿 日頃からのセルフチェックが大変重要になります。しこりはもちろん、痛い、張るといった感覚的な症状は自分が一番気付きやすいからです。乳房の異変を感じたら、次の検診を待たずに医療機関を受診してください。なお、遺伝的な要素のある方は、症状がなくても定期検診をおすすめします。ご家族に婦人科系のがん(乳がん、子宮がん、卵巣がんなど)にかかった方がいる場合は、問診時に伝えてください。検診を受け始める年齢や頻度について、個別にアドバイスを受けることもできます。
  

─日常生活での注意点は。

指宿 肥満は乳がんの発症リスクを高めます。特に、代謝の落ちる閉経後は注意が必要です。いずれにしても肥満はさまざまな病気の危険因子になります。バランスのとれた食事と適度な運動で、健康的な体づくりを意識していくことが大事です。 

慈恵病院 指宿睦子氏 日本乳癌学会乳腺専門医・指導医

店舗情報

医療法人 聖粒会 慈恵病院

住所
熊本市西区島崎6-1-27
TEL
096-355-6131
診療科目
・内科 ・糖尿病、代謝内科 ・内分泌内科 ・消火器内科 ・小児科 ・麻酔科(志茂田治医師) ・産婦人科(産科・婦人科・乳腺外科)
診療時間/産婦人科
月~金曜/9時~12時・13時30分~19時(木曜は午前中のみ)、 土曜/9時~12時・13時30分~17時 ※産婦人科の急患の方は、いつでもご相談ください。
診療時間/内科・小児科(小児科は水曜日のみ予約制)
月~土曜/9時~12時・13時30分~17時(木曜は午前中のみ)
診療時間/麻酔科
金曜/13時30分~17時
面会時間
平日14時~20時、日曜・祝日10時~20時
備考
※麻酔科および妊婦検診は予約制です。 ※手術や分娩によっては診療時間が変更になる場合があります