メディカルインタビュー 皮膚科編

シミやシワは、普段のスキンケアで気を付けていても、たるみになると自己流のお手入れでは難しそうに感じます。外科的方法を使わず肌を引き締め、たるみを改善するという治療法を聞きました。

─外科的方法を使わず、肌を引き締める治療法があるそうですが。

野口 ラジオ波とパルス磁場を組み合わせた電気治療があります。ラジオ波(RF)とは光の一種である高周波で、照射すると肌の深部に熱が発生し、コラーゲンの産生を促したり脂肪燃焼を促進したりする働きがあります。パルス磁場には、磁気作用による血液循環の改善やコラーゲン生成への寄与などの働きがあり、この二つの相乗効果で肌の弾力が向上し、シワやたるみの減少、改善、美肌効果などが期待されます。

─レーザーによるシワやたるみの治療とは、どんな点が異なりますか。

野口 レーザーによる美肌治療も、最近では痛みや施術後のダウンタイム(回復期間)が軽減されていますが、電気治療の場合、40度程度の心地よい熱を感じるだけです。術後は湯上がりのようなポカポカしたほてりがありますが、冷却やダウンタイムなどの必要はありません。

─治療の流れを教えてください。

野口 最初にカウンセリングを行い、施術は顔全体から首、デコルテラインまでを、右側10分、左側10分の計20分照射します。片側が終わった時点で鏡を見ると、変化が確認できます。治療は週1回が目安ですが、忙しい方は2~3週に1回でもよいでしょう。個人差はありますが、早い人で2~3回、多くの場合6~8回の治療で目元、口元、頬、首筋のシワやたるみがリフトアップされ、引き締まった感じになります。治療は保険適用外になりますので、詳しくは医師までご相談ください。

のぐち皮ふ科 院長 野口 博光氏

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