メディカルインタビュー 歯科編

「人生100年時代」という言葉をよく聞きますが、豊かな老後を過ごすためには、“健康寿命”をいかに延ばすかが大切です。近年、口腔環境を整えることで健康寿命を延ばす診療が注目されています。

―健康寿命を延ばすために口腔環境を整えることが有効と聞きます。

坂口 長寿国といわれる日本は、男性の平均寿命が80・9歳、女性は87・1歳まで延びています(厚生労働省「平成28年簡易生命表」)。しかし健康に過ごせる健康寿命は、男性が72・1歳、女性は74・7歳です。すなわち、男性は約8年、女性は約12年、何らかの疾患を抱え、健康に過ごせない期間があるということです。この期間をできるだけ短くし健康寿命を延ばすには、おいしく食事が取れることはもちろん、歯周病や欠歯などがもたらすリスクを知り、早い時期から口腔環境を整える“歯科予防”に力を入れる必要があります。

―歯周病などに罹患(りかん)した場合、どんなリスクがありますか。

坂口 脳梗塞の発症リスクは5倍以上ともいわれ、動脈硬化や肺炎、糖尿病などを悪化させる危険性や、妊婦では低体重児出産につながることもあります。近年の研究では、歯周病をコントロールできていると唾液中の免疫機能が正常に働き、インフルエンザなどにかかりにくいという報告もあります。さらには歯の残存数と転倒、骨折や認知症発症のリスクについても研究が進み、歯が20本以上残っている人に比べ、そうでない人の認知症リスクは1・9倍、転倒骨折は2・5倍というデータもあります。こうしたリスクについても患者さんに積極的に伝え、フロスや歯間ブラシも使った正しいブラッシング法など家庭でできることに加え、専門的ケアを含めた予防法を広めていく必要があると思います。

※2020年は1月6日(月)から診察

坂口歯科医院 院長 坂口倫章氏

店舗情報

坂口歯科医院

住所
熊本市中央区国府1-1-2F(新水前寺駅前)
TEL
0120-8020-45
営業時間
月~土曜9時~13時、14時30分~18時※土曜午後は14時~17時
休業日
日曜・祝日、木曜午後