メディカルインタビュー 整形外科編

起床時や椅子から立ち上がる際、また階段の上り下りなどで、膝に痛みを感じる人は多いのではないでしょうか。症状が悪化すると膝が変形し、歩行が難しくなることもあるそうです。専門の医師に聞きました。

─膝の痛みを抱える人が多いと聞きます。

林田 朝起きて布団から出る際や階段を上り下りするとき、また、座り仕事をしていて急に立つと、膝に痛みを感じるという人がいます。痛みの程度には個人差がありますが、いずれも膝を動かしたときの違和感から始まることが多いようです。

─どこから痛みが生じるのでしょうか。

林田 関節そのものに痛みを感じる人もいれば、関節をかばい、膝周辺の筋肉に痛みを感じる人もいます。痛みの程度も、少し動かすだけで痛い、歩くと痛い、安静時も痛いなどさまざまで、受診のタイミングも人それぞれです。まずは問診や触診、画像診断を併せて行い、関節そのものの痛みなのか、筋肉の痛みなのかを見極め、治療を進めます。日常的なケアとして、体重管理のほか、高齢の方で筋肉量が不足している場合は膝への負担が少ない水泳や自転車こぎなどで筋力の強化を図ります。

─「膝に水がたまる」とよく言います。

林田 この水(関節液)がたまる原因が膝軟骨の摩耗による変形性膝関節症から生じるものなのか、半月板の損傷によるものなのかによって治療法が変わります。変形性膝関節症の場合、大きく膝が変形し、状況次第では人工関節に置き換える手術が必要な場合もあります。膝の痛みが続くと歩行困難になり、生活の質(QOL)の低下につながりかねません。気になる症状がある人は早めに専門の医師にご相談ください。

成尾整形外科病院 医師 林田 実氏

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