育児の援助を受けたい人とサポートしたい人が会員となって活動を行う「ファミリー・サポート・センター事業(通称 ファミサポ)」をご存じですか? 県内30市町村で実施され、熊本市でも子育てをしやすい地域環境づくりを目的に、1997年から事業がスタートしています。同市のファミサポに登録をしている会員同士の活動に密着し、その様子をレポートします。


「子どもの預け先がある」育児に対する気持ちの余裕に

魚谷未季さん(37)は、夫と幼稚園に通う長男・雷(あずま)くん(4)、睦月(むつき)くん(9カ月)の4人暮らしです。夫婦で県外出身のため、近所に子どもを預けられる親戚がいません。

未季さんは、雷くんと一緒に週1回の療育に通うことになり、その間、睦月くんの保育を頼もうとファミサポに登録、依頼会員になりました。今年の4月から、週1回の2時間、協力会員の西村有未さん(51)の自宅で睦月くんを預かってもらっています。

「自分が子育てしていた時は、周りの人に預けることができず、どこへ行くのも子どもと一緒。いつも一人で頑張っていました。そのような経験から、子育て中の人をサポートしたいと思って活動しています」と西村さん。魚谷さんは「何かあったときに子どもを預かってもらえるという選択肢が増え、育児に対する気持ちの余裕が生まれました」と話してくれました。

西村さん

西村さんは、睦月くんを預かる日には事前に、部屋に危険な物が落ちていないかチェックをし、子どもがケガをした場合の対処法を頭の中でおさらいしているそうです


荷物を準備

睦月くんの着替え、おむつ、おしり拭き、タオル、抱っこひも、飲み物、おやつなどを準備します。

荷物を準備

協力会員・西村さん宅へ

睦月くんを預かる際に、体調やその日の機嫌を確認する西村さん。未季さんは、睦月くんを西村さんに預けた後、雷くんと出かけます。

活動中

主にリビングで過ごします。西村さんが手作りをしたおもちゃで遊ぶこともあるそう

活動終了

西村さんが睦月くんの様子や気付いたことを報告書に記入。2人がサインをして、料金を支払ったら活動は終わります。


ファミサポのしくみ

事務局が会員を紹介し、互いに顔合わせをしてから活動を行います。依頼会員は1時間600円程度を協力会員に直接支払います。病児の預かりも行われています(1時間700円~)。

◎依頼会員

3カ月(病児は6カ月)~小6の子どもを育てる熊本市在住か熊本市内に勤務する人
※2時間の講習を受けた後、登録ができます

◎協力会員

熊本市在住、自宅で子どもの預かりができる人
※有償ボランティア活動です
※24時間の講習を受けた後、登録ができます

ファミサポのしくみ

どんなときに利用できるの?

「自分の通院のとき、子どもを預けたい」「残業のとき保育園に迎えに行ってほしい」など


その他の子育て支援サービス

(熊本市の場合)

一時預かり

乳幼児を保育園、認定こども園、地域型保育事業所などで、1カ月に12~13日間(週3日程度)、預かってくれます。事前に申し込みが必要です。料金は1日2000円程度。

お問い合わせ

熊本市保育幼稚園課

TEL
096-328-2568

育児サービス

登録会員が、2カ月~小3の子どもの送迎(徒歩と公共交通機関)や預かり(依頼者の自宅)をするサービス。事前に面談が必要。料金は1時間748円~。

お問い合わせ

(公社)熊本市シルバー人材センター

TEL
096-322-3300

病児・病後児保育

熊本市内8カ所、連携自治体(宇城市、合志市、菊陽町、大津町)の施設で、病気や病気の回復期の小3以下の子どもを預かってくれます。事前に各施設での登録申請が必要です。料金は1日2000円程度。※子どもの病態、施設の受け入れ状況により、預けられない場合があります。

お問い合わせ

熊本市子ども支援課

TEL
096-328-2158

熊本市のファミサポ活動状況

会員数 ※2017年3月末時点の情報
依頼会員 2229人
協力会員 747人
両方会員 129人 (依頼会員と協力会員の両方を兼ねる会員)

依頼会員に対し、支援を行う協力会員は3分の1程度。まだまだ、協力会員の人数が足りない状況です

お問い合わせ

ファミリー・サポート・センター <熊本>事務局

TEL
096-345-3011
営業時間
月~土曜 9時~17時

西村有未さん

子どもの安全を第一に考えて活動をしています。睦月くんの成長を感じることができ、毎週の活動が楽しみになっています。
協力会員 西村有未さん