初めての裁縫 ハートの形を縫ってみよう!

針を使う裁縫は、小さい子どもには危険と思っていませんか。しかし、裁縫には「切る、通す、結ぶ」といった生活の基本的な動作が詰まっています。3歳ぐらいからの子どもが楽しみながらチャレンジできる裁縫の始め方を紹介します。


用意する物

(1)針(毛糸針など、穴が大きく先端がとがっていないもの)
(2)針山
(3)くず入れ
(4)糸(細めの毛糸)
(5)はさみ
(6)目打ち
(7)画用紙
(8)ダンボール(目打ちを通さない厚手のものでもOK)


裁縫の基本の「き」

道具の名前や使い方を教え、裁縫を始める前に、実際に練習してみましょう。

★切る…はさみの持ち方など、注意点を教える。
★糸を通す…針を針山に立てた状態で糸を通す。
★結ぶ(一つ結び)…糸で輪を作り、つなぎ目Aを親指と人差し指で押さえる。もう一方の手の人差し指を輪に通し、Bの糸を掛け、輪の手前に引き出す。


縫ってみよう

1

糸を50〜60cmの長さに切り、針に糸を通す。2本取りにして糸の両端をそろえ、一つ結びにする。

2

画用紙にハートなど、好みの図案を描く。ダンボールを下敷きにし、図案に目打ちで穴を開ける。

3

(1)を使って画用紙の図案の裏側から針を通す。図案を裏返しにし、隣の穴に針を通す。

4

順に針を通し、最後まで縫ったら玉留め。親指と人差し指で画用紙をつかむ。親指は針と画用紙を押さえ、糸を針に2回巻き付ける。

5

(4)の状態のまま親指で巻き付けた糸をしっかり押さえながら針を引き抜き、結び目を作り、余分な糸を切る。

メリット

指先を使う裁縫は集中力や根気強さが身に付くばかりでなく、自分でやったという達成感や自己肯定感を育みます。


教えてくれたのは

学校法人マリア学園 マリア幼稚園園長 国際モンテッソーリ教師免許修得
田上きみ子さん

親子で一緒に作る喜びを味わってください。