おうちで実験! 科学の不思議 第2弾

「おうちで実験シリーズ」の第2弾。紙コップを使った単純だけど奥が深い「音」の実験です。小さいお子さんも楽しめるので、ぜひチャレンジしてくださいね。


準備をしよう!

用意するもの

紙コップ、きり、木綿糸(太さ0.8mmほどのタコ糸60〜70cm)、クリップ、厚紙(2cm角)、ビニールテープ、ウエットティッシュ

1

紙コップの底の中央に、きりで小さな穴を開ける。

2

木綿糸の片端にクリップを結び付ける。

3

(1)の底の外側から、クリップを結んでいない方の糸の端を穴に通して引き出す。厚紙に切れ込みを作り、通した糸先を1〜2回巻き付ける。

4

糸を巻き付けた厚紙をビニールテープで紙コップの底にしっかり貼り付ける。


やってみよう(1)紙コッコー

1

紙コップを写真のように持つ。糸をピンと張った状態で、糸を持った指をずらしながらこすって音を出す。

2

ウエットティッシュでしっかり糸を挟んでこする。
⇒音が大きくなった!!

POINT

糸をピンと張った状態にすること。糸が緩んでいると音は出ないよ。

遊び方

◎「コッ・ケ・コッ・コー♪」などリズムを付けながら糸をこすろう。
◎大きさの違う紙コップを使って音の変化を楽しもう。どんな音が出るかな?


やってみよう(2)糸電話

1

「紙コッコー」で使った糸付き紙コップを2個用意し、クリップ同士をつなげる。

POINT

クリップを使うことで、取り外しが楽にできます。2個以上つなぎ複数人で糸電話を楽しむのもおすすめ。

2

糸をピンと張り、紙コップに口を当てておしゃべりすると、離れた所にいる相手に声が届くよ。


[科学的ポイント]音の正体は「振動」

「紙コッコー」は、摩擦力と、材料(もの)や空気の振動を利用したものです。糸をこすることで生まれた振動が紙コップに伝わり、空気を震わせて音が鳴ります。ウエットティッシュを使ってこすることでより強い摩擦力が働き、振動も大きくなります。その分、大きい音になるのです。

「なぜ、どうして」といった「?(クエスチョン)」が科学の面白さの入り口です。まずは、このような実験で科学の不思議に触れてみましょう。

要チェック!

このほかにも熊本博物館のホームページでは、おうちや庭などでできる自然観察や科学工作を紹介しています。

https://kumamoto-city-museum.jp/


教えてくれたのは

熊本博物館研究員
山口均さん

身近なものを使って、科学の「なぜ?どうして?」を楽しんでください。