肌トラブルを引き起こす乾燥を予防 子どものスキンケア
冬になり空気が乾燥してくると、子どもの肌トラブルが増えるといいます。乾燥を予防するための基本のスキンケア方法や、肌トラブルの受診の目安を専門医に聞いてきました。
スキンケアの基本は保清と保湿
赤ちゃんや子どもの皮膚は大人よりも角質が薄いので、バリア機能が十分ではありません。肌トラブルを予防するスキンケアの基本は、清潔を保ち(保清)、保湿すること。肌への負担が少ない方法で体を洗い、保湿を心掛けましょう。
[保清]乾燥を防ぐ体洗いのコツ
★せっけんを使って、きちんと泡立てて洗いましょう
★できるだけ素手で洗いましょう
親子のスキンシップにもつながります
★首のしわなど洗い残さないように注意しましょう
★ぬるめのお湯(約38℃)で、せっけんをしっかり洗い流しましょう
POINT
肌には摩擦がダメージになります。また、長くお風呂につかったり、熱めのお湯で流したりすると、皮脂を取り過ぎてしまうので、避けましょう。
[保湿]肌のバリア機能を補う保湿のコツ
★入浴後の乾燥を防ぐため、5分以内を目安に早めに保湿剤を塗りま しょう
★少し多いと感じる程度の量を塗りましょう
★すりこまず手のひらでやさしく塗りましょう
★保湿剤を塗るタイミングは、肌を拭いた後。おむつ替えや食後の口周り、お風呂上がりなど。また就寝前に塗るのも効果的です
POINT
塗った後に、「ティッシュペーパーが貼りつく」「皮膚がテカっとしている」程度が目安
保湿剤のベタ付きが苦手なお子さんは寝た後にこっそり塗ってあげるのもおすすめ
受診の目安
冬の肌トラブルには、乾燥によるかゆみや湿疹、血行不良によるしもやけなどがあります。「肌がカサカサで気になる」「寝ながら足をかいている」「かき過ぎて血が出た」など、親御さんが気になった時が、受診のタイミングです。気軽に専門医に尋ねましょう。
保湿剤の種類
病院で処方される保湿剤には大きく分けてモイスチャライザーとエモリエントの2つがあり、お子さんの症状に合わせて処方しています。
モイスチャライザーの場合、軟こうタイプ、クリームタイプ、乳液タイプ、フォームタイプなど形状もさまざまあります。毎日塗るので、続けやすいものをかかりつけ医と相談して選びましょう。
教えてくれたのは
まるお皮ふ科
丸尾 圭志院長
保湿剤は多めが適量です。きちんと塗ってケアしましょう。
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