食べこぼし、泥、うんち… 服のシミを防ぐコツ
子どもは服を汚しがちです。適切な処理をしないと、汚れがシミになってしまうことも…。シミを防ぐ方法について、熊本県クリーニング生活衛生同業組合の吉瀬史康さんに聞きました。
食べこぼし・草の汁など
食品や植物は「有機物」の汚れです。洗える服はすぐに洗うことでシミになりにくくなります。
洗濯機で洗う
まずは通常通り洗ってみましょう。油汚れの場合は、食器洗い用の中性洗剤を汚れ部分に付けて洗濯機に入れるのも有効です。
外食中の食べこぼしを、おしぼりで拭くのはNG! おしぼりの塩素で、服の柄を落としてしまう恐れも。
シミになったら酸素系漂白剤を
洗った後にシミが残っていたら、酸素系の漂白剤を使ってつけ置き洗いを。シミには粉末のものがおすすめです。
落ちない場合は、つけ置き洗いの時間を長く、濃度を濃く、水の温度を50℃程度に上げてみましょう。
泥汚れ
泥の粒子が繊維の奥に入り込んでシミになります。
干して乾かす
汚れたまま乾かし、パウダー状になった泥をパタパタと振って落とします。
洗濯後、せっけんでもみ洗い
泥を落とした後に、通常通り洗濯をします。シミが残るようであれば洗濯せっけん(※)を塗り込み、洗濯板(※)に押し付けるようにして洗うと泥の粒子が押し出されます。
※いずれも100円ショップなどで手に入ります
体から出る汚れ
体調不良などで吐いたり、下痢をしたりして汚れることも。
血液
乾いて固まるとシミになり取りづらくなるので、付いたらすぐに水で洗いましょう。お湯、せっけんはNGです。
吐しゃ物・うんちなど
すぐに水洗いした後、洗濯をしましょう。対処が早ければ、シミになるケースは少ないです。臭いが気になるようなら、食べこぼしと同様、酸素系の漂白剤を使います。
シミを防ぐ極意
「何で汚したか」より「何を汚したか」
まずは汚した服が家庭で洗えるものかを考えて。もし普段からクリーニングに出すような服であれば、何も触らずすぐに専門店へ持っていくほうがベターです。
「汚れ」のうちに落とすべし
シミになるかどうかは時間との勝負! 時間がたつほど「汚れ」が「シミ」に変わります。汚れたらすぐ行動を。
落ちないシミもあると心得よ
習字の墨や絵の具などで汚してしまった場合、いったん乾いてしまうとプロでも厄介です。墨や絵の具を使う際は、最初から「シミになってもいい服」を着ることも大切です。
困ったときはまず専門店へ相談ください
熊本県クリーニング 生活衛生同業組合
専務理事 吉瀬 史康さん
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