未就学児の子ども スマホを見せるとき 親が気を付けること

子どもがぐずったとき、スマートフォン(スマホ)の動画などを見せて落ち着かせる人も多いのでは? さまざまな知育動画やアプリなどもあり、スマホは子育てに役立つ一面がある一方、長時間見せることで、子どもの成長に影響を及ぼす可能性も。そこで、スマホ使用の際に親が気を付けることを、モバイル・ネットワーク研究所の松川由美さんに聞きました。


スマホが子どもに与える影響

視力や姿勢が悪くなる

小さな画面を凝視することや、画面から発せられるブルーライトが、視力に悪影響を及ぼす可能性があります。また、同じ姿勢を続けることで手や首、肩に負担が掛かり、骨や筋肉の発育に影響が出る場合も。

思考能力の低下

スマホに依存すると、工作などの創意工夫する遊びよりも、スマホからの情報に満足してしまうようになります。すると、自分の頭で物事を考えなくなり、思考能力の低下につながります。

忍耐力の低下

移動中や外出先などで、子どもがねだったときに、すぐにスマホを見せてしまうと、我慢ができない子どもになってしまう可能性があります。


親が気を付けること

1.使用目的を明確にする

「リズム感を身に付けるために知育アプリを使う」など、スマホを使う目的を明確にしましょう。それが子どもにとって本当に必要なのか、その使い方で正しいのか、まずは親が必要性を見極めることが大切です。

2.スマホに子守りをさせない

子どもだけで使わせて、スマホに子守りをさせる状況はNG。親も一緒にアプリを楽しんだり、動画を見たりして、親子のコミュニケーションツールとして活用しましょう。子どもが誤って有害サイトへアクセスしてしまう事故も防げます。

3.使用時間を決める

「1日1時間」など、子どもがスマホを使う時間を決めましょう。またその場合、1時間続けて使うより、「10分間を6回」など時間を小刻みに分けて使うことで、スマホへの依存や、視力の低下を防ぐことができます。

4.子どもが使える内容を制限する

有害サイトへのアクセスを制限する「フィルタリング」や、使用時間のタイマーをセットしたり、子どもに使わせてよいアプリだけを表示したりする「ペアレンタルコントロール」を設定しましょう。このシステムはアプリで設定できますが、もともとこの機能が備わっているスマホもあります。


モバイル・ネットワーク研究所 松川由美さん

スマホとの付き合い方について、親が子どものお手本になることが大事。いつ、どこで使うかなど、親自身も見直してみましょう。

モバイル・ネットワーク研究所 松川由美さん


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