子どもの野菜嫌いを克服する方法(2) タマネギ・キャベツ編
栄養が豊富な春野菜。「子どもにたくさん食べてほしい」という親の願いとは裏腹に、野菜が嫌いなお子さんが多いよう。調理時のひと工夫で野菜嫌いを克服できることがあるそうです。野菜ソムリエ上級プロの持田成子さんに、代表的な春野菜・タマネギとキャベツの克服方法を聞きました。(3回シリーズの2回目。不定期掲載)
タマネギ
嫌いな理由
ツンとくる臭いや辛み
子どもは大人よりも味覚や嗅覚が敏感。タマネギのツンとくる臭いや辛みを嫌う傾向があります。
克服方法(1)「切り方を工夫する」
A 食感を生かしたい
繊維に沿って切ると食感がシャキシャキになり、苦味も出にくいです。加熱しても形が残りやすい利点も。
おすすめ料理 サラダ、野菜炒めなど
B 軟らかくしたい
繊維に直角に切ると軟らかい食感に。加熱時に火の通りがよくなりますが、形が崩れやすくなります。
おすすめ料理 煮物、スープなど
克服方法(2) 「加熱する」
ツンとした臭いを軽減でき、甘みが増す
全体がキツネ色になるまでしっかり炒めましょう。※炒める前に、ラップに包んで電子レンジで2~3分加熱し水分を少し飛ばしておくと、炒める時間の短縮になります。
キャベツ
嫌いな理由
食感や青臭さ
「生だとカサカサしている」などの食感や、独特の青臭さを嫌う場合が多いようです。
克服方法(1)「切り方を工夫する」
A 食感を生かしたい
繊維に沿って切ると、シャキシャキとしてかみ応えのある食感になります。
B 軟らかくしたい
繊維に直角に切ると、ふんわりと軟らかい食感になります。
料理のアドバイス
キャベツはできるだけ細かく切ったほうが食べやすくなります。千切りにして炒めたり、小さい角切りにして、スープの具にしたりするのもおすすめ。
克服方法(2) 「加熱する」
甘みが出て青臭さが和らぎ、かさが減る
1~2枚の葉をそのままラップに包んで電子レンジで加熱するだけでもOK(1~2分程度)。
※加熱後、食べやすい大きさに切って温野菜サラダやスープに。
教えてくれたのは
野菜ソムリエ上級プロ vege-table代表
持田 成子さん
すりおろすなどしてこっそり食べさせるのではなく、子どもが「野菜を食べた」と認識できる調理法で克服を目指しましょう
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