いつから? どう対処? 子どもが嘘(うそ)をついたとき

子どもが嘘をついたとき、親としてはどう声掛けをすればいいのでしょうか。熊本市子ども発達支援センター副所長で医師の中村恭子さんに、子どもの嘘について聞きました。


"知恵のついた"嘘は5歳くらいから

相手の考えを推し量れるようになり、周りの状況に応じた嘘をつくようになるのが5歳前後です。この嘘にはいくつか種類があるようです。

(1)叱られないため

「お菓子を隠れて食べて怒られるかも」と思い「食べてない」と答えるなど、ごまかす嘘

(2)周りの期待に応える

注射がとても痛かったけれど、親が「痛くないよね?」と話し掛けてきたので「痛くない」と答えるなど、気持ちと異なることを話す嘘

(3)物事の捉え方の違いから起こる

先生が話し掛けた時、優しく話していても本人が「怒られた」と受け取るなど、その子の物事の捉え方の違いで嘘とされてしまうもの


親の対処法は?

嘘が多発すると、親としては心配になると思います。しかし、頭ごなしに叱るのは逆効果。嘘をついた状況、理由を考えた上で対処します。嘘が周りに与える影響を教えたり、「嘘をつくと私(ママ・パパ)は悲しい」といった自分主語の話をしたりするのも有効でしょう。


子どもの自己評価の低下にも

嘘をつくことは、子どもにとっても苦しいもの。「自分が嘘をついている」という後ろめたさが、子ども自身の自己評価の低下につながることもあります。あまりに嘘が多いと感じたら、保育園や幼稚園、学校の先生に園や学校での生活について聞いてみるのもいいでしょう。区役所や児童相談所、熊本市子ども発達支援センターでも相談を受け付けています。


「空想」の嘘は、親も楽しんで

子どもは3歳前後から嘘をつくようになります。ただ、この頃はたわいないものが多いようです。自分のジャンプを「天井に届いた」と大げさに言う、あるいは空想の出来事を本当のように話すなどが一例です。子ども自身は嘘という自覚がなく、周りの人とコミュニケーションを取ろうとしているのです。否定をすることなく、会話の一つとして楽しむといいと思います。


教えてくれたのは

熊本市子ども発達支援センター 副所長(医師)
中村恭子さん

年齢に応じた対応や言葉掛けができるといいですね