子どもの野菜嫌いを克服する方法(3) トマト・ピーマン編
栄養が豊富で、彩りも豊かな夏野菜。「料理にたくさん使いたいけど、子どもが食べてくれない…」と悩んでいる読者も多いのでは。調理時にひと工夫すると、野菜嫌いを克服できることがあるそう。野菜ソムリエ上級プロの持田成子さんにその方法を聞きました。
(3回シリーズの最終回)
トマト
嫌いな理由
◆皮が硬い
◆青臭い
◆種のツブツブや中身のニュルニュルが気持ち悪い
皮をむいて、口当たりをよくする
(1)ヘタを取って洗い、お尻部分(ヘタが付いてない方)の皮に十文字の切り込みを入れる
(2)(1)を熱湯に入れる
(3)お尻部分の皮がめくれたら、冷水に入れ、手で全体の皮をむく
種を取り除く
(1)トマトを半分にカット
(2)小さいスプーンで種をくりぬくようにして取り除く
切り方で食感を変える
◆くし切り
◆横or縦にスライス
◆ひと口サイズor1cm角くらいにカット
◆ミニトマトを4等分にカット
ミニトマトを丸ごと食べると、口の中で中身が飛び出すのが嫌だという子どもも
加熱して、酸味や青臭さを減らす
炒めたり煮込んだりすることで、酸味や青臭さが減り、うま味や甘味が引き立ちます
甘くて新鮮なトマトを選ぶ
◆お尻部分に、放射状にスジのような線がある→糖度が高い
◆ヘタが鮮やかな緑色でしっかり トマトに付いている→新鮮
ピーマン
嫌いな理由
◆苦い
◆青臭い
◆硬い
◆キシキシした食感
切り方を工夫する
◆縦の繊維に沿って切る…苦みや青臭さが減る
◆繊維を断ち切るため、薄く輪切りにする…軟らかくなる→輪切りにして、さっとゆでた後、ツナや薄切りハムとマヨネースであえたり、塩昆布やしらすとあえたりすると子どもも食べやすくなります
薄皮をむいて、口当たりをよくする
(1)洗った後、魚焼きグリルやオーブンで全体を焼く
(2)表面の皮がしわしわになったら冷水に入れる
(3)手で薄皮をむく
調理を工夫して、苦さや青臭さを減らす
◆軟らかくなるまでしっかり炒める
◆うま味がある食材(肉など)と一緒に調理する→ピーマンの肉詰め、チンジャオロースーなど
教えてくれたのは
野菜ソムリエ上級プロ vege-table代表
持田 成子さん
すりおろすなどしてこっそり食べさせるのではなく、子どもが「野菜を食べた」と認識できる調理法で克服を目指しましょう
コメント
0