子どもの中耳炎

小さな子どもに多くみられる中耳炎。適切な治療をしないと、難聴や発語の遅れなどを引き起こす可能性があるそうです。なかの耳鼻咽喉科アレルギー科クリニックの中野幸治理事長に詳しく聞きました。

症状

子どもに多いのは「急性中耳炎」。耳の痛みや耳だれ、発熱、難聴などの症状が出ます。耳だれは、炎症で鼓膜が破れて奥にたまった膿(うみ)が流れ出た状態。乳児の場合、耳を触るような動作を繰り返すときには注意が必要です。


原因

風邪をひいたときなどに、鼻や喉にある細菌やウイルスが耳管を通り、中耳に感染して炎症を起こします。子どもの中耳炎が多いのは、免疫力が低く風邪をひきやすい上に、耳管が大人よりも短く、太く、真っすぐなためです(右図参照)。

注意

赤ちゃんの場合は、吐いたミルクが耳に入って中耳炎になることも。寝かせた状態ではなく、頭を少し持ち上げてからミルクをあげましょう。


治療法

細菌を殺し、増殖を抑えるために抗生物質を服用します。耳だれが出ている場合は清潔な布で拭き、鼓膜が膿で膨らんでいる場合は切開して膿を出します。7〜10日間で完治します。

注意

「急性中耳炎」の治療が中途半端になると、中耳に滲出液(しんしゅつえき)(組織や細胞からしみ出た液体)がたまることも(「滲出性中耳炎」)。こうなると治療に数カ月もかかってしまいます。


予防策

(1)風邪をひかせない
(2)鼻汁や鼻づまりはすぐに治療する
(3)鼻をかむときは、片方ずつ軽くかむ
(4)鼻をすすらない