「無痛分娩」ってどんな出産法?

近年、出産の際に「無痛分娩(和痛・減痛分娩)」を選ぶ妊婦さんが増えているそうです。無痛分娩のメリット・デメリットを慈恵病院の副院長、蓮田健先生に聞きました。

「無痛分娩」とは

麻酔薬を使い、出産時の痛みを軽くする分娩法のこと。陣痛の際、腰に麻酔(硬膜外麻酔)を注入します。10~15分で痛みが軽くなり、30~60分程度効果が続きます。その後も痛さを感じるようであれば麻酔薬を追加します。上半身の感覚や意識ははっきりしているため、赤ちゃんが生まれる瞬間を見ることができます。フランスでは約80%、アメリカでは約60%の妊婦さんが無痛分娩で出産していますが、日本では約6%程度で、まだ少数派といえます。


赤ちゃんへの影響はないの?

無痛分娩に使用する麻酔薬が、直接赤ちゃんに影響を及ぼすことはありません。


「和痛・減痛分娩」という言い方も聞きますが…

意味としては「お産の痛みをゼロにするわけではなく、許容範囲の痛みまで和らげたり減らしたりする分娩方法」です。麻酔の量で「無痛分娩」「和痛分娩」と段階を分けたり、無痛分娩のことを「和痛分娩」や「減痛分娩」と表現したりする病院もあるようです。一般的には和痛分娩、減痛分娩は、ほぼ無痛分娩と同じ意味と考えていいようです。


どんな妊婦さんにおすすめ?

痛みに弱い人や、過去の陣痛がトラウマになっている経産婦さんにとっては大きな助けに。主治医とよく話し合い、母体への影響を十分理解した上で選択肢の一つに考えてみるのもよいでしょう。


無痛分娩のメリット・デメリット

メリット

お産の痛みが和らぎ、恐怖心が薄れる

デメリット

麻酔を多めに、または頻繁に注入すると子宮の収縮力が弱くなり、お産の時間が長くなる

※初産婦の場合、お産を進めやすくするために麻酔薬を少なめにすることが多く、「無痛分娩なのに痛かった」というケースも聞かれます

無痛分娩をしたママに体験談を聞きました!

予定日の数カ月前から陣痛が怖く、眠れないくらいだったので無痛分娩に。生まれる瞬間、痛みを感じず赤ちゃんを見ることができました。(30代、2児の母、1人目の時)

産後の体の回復が早く、周りに驚かれました。(40代、2児の母、2人目の時)

無痛分娩予定でしたが、陣痛が早く来て麻酔が間に合いませんでした。(20代、1児の母)