冷凍できる離乳食シリーズ(2) 基本のだし・スープ

離乳食が始まると、量は少ないものの、手がかかって大変ですよね。今回は、作り置きができる離乳食シリーズの2回目。熊本市保健子ども課の管理栄養士、西坂咲さんに、だしとスープの作り方を聞きました。


保存は、完全に冷ましてから密封して冷凍庫へ。密封できる小袋のほか、フタのある製氷皿なども便利です。1週間以内に使い切るように注意しましょう。使用する場合は電子レンジや小鍋を使いしっかり解凍・加熱を。

最初は、だしのうま味で味付けを

離乳食の味付けは薄味が基本。特に初めのゴックン期(5~6カ月)は、だしなどのうま味だけにしましょう。モグモグ期(7~8カ月)、カミカミ期(9〜11カ月)になっても、塩やしょうゆ、みそはできるだけ使わないか、使うとしてもごくごく少量で。しらすやチーズなど、素材の塩味だけが理想です。幼児食が始まるパクパク期(12〜18カ月)も、大人と同じ味付けではなく、薄味を心掛けましょう。


和風だしのとり方

離乳食の基本となるだし汁。いりこや昆布、かつお節でとります。多めに作って、製氷皿などで冷凍しておくと便利です。

材料

水の量に対して昆布とかつお節それぞれ1〜2%が目安。水1Lなら昆布とかつお節はそれぞれ10〜20gです。

とり方

(1)鍋に水、昆布を入れて10分程度置く
(2)火にかけ、沸騰する直前で昆布を取り出す
(3)かつお節を入れて弱火にし、2〜3分煮た 後で火を止める
(4)かつお節が鍋の底に沈んだらこし器でこす


野菜スープの作り方

野菜からもおいしいうま味が出ます。スープを作って冷凍しておくと、だしと同様、いろいろなものに使えます。

材料

アクの少ない野菜(キャベツ・ダイコン・ニンジン・タマネギなど)を2〜3種類

とり方

(1)適当な大きさに切った野菜を鍋に入れ、たっぷり漬かるくらいの水を入れる
(2)火にかけ、弱火で20分程度煮る
(3)野菜が崩れてきたらこし器でこす

※残った野菜は、月齢に応じて、すりつぶす→大きいものだけつぶす→そのままなどで、離乳食に使えます。

料理のアレンジ法

軟らかく煮た野菜をペースト状にする際の、のばし汁に使ったり(ゴックン期〜)、おかゆや具材と一緒に煮ておじやにしたり(カミカミ期〜)するなど、あらゆる料理で使うことができます。


教えてくれたのは

中央区保健子ども課 管理栄養士
西坂 咲さん

だしは大人向けの料理にも使えます。基本を押さえておきましょう♪