熊本のこいのぼり事情

男の子の成長を願う、5月5日の端午の節句。こいのぼりや五月人形、よろいかぶとなどを飾りますが、熊本では独特のしきたりがあり、早めの準備が必要のようです。コデラの吉武幸治さんに聞きました。


こいのぼりの意味

コイは、清流はもちろん、池や沼でも生息することができる、とても生命力の強い魚です。そのコイが急流をさかのぼり、竜門という滝を登ると”竜になって天に登る”という中国の伝説(登竜門という言葉の由来)にちなみ、こいのぼりには、子どもがどんな環境にも耐え、立派な大人になるようにという”立身出世”の願いが込められています。


熊本独自のこいのぼりの飾り方は?

熊本のこいのぼりは、葉を付けた杉の丸太を竿にして、生まれた男の子の姓名を入れた「名前旗」を一番上に飾り、天の神様に「男の子が生まれました」とお知らせする風習があります。その下に、バレン(竹かご)、風車(片矢車)、吹き流し、黒鯉、赤鯉、青鯉の順に飾ります。


どちらが贈る?

熊本では、こいのぼりは父親側の実家から、五月人形などは母親の実家から贈ることが多いようです。4月1日に立てることがほとんどなので、その前に贈るようにしましょう。

「矢幡」ってなあに?

こいのぼりと一緒に、武者などを染め抜いた細長い「矢旗」を飾る家庭が、熊本では多く見られます。初節句を「矢旗祝(やばたいわい)」とする地域もあります。