子どもとペット

子どもが、動物を飼いたがることってありますよね。小さい子どもがいる家庭でペットを飼う際、気を付けるべきことはあるのでしょうか。佐藤動物病院の佐藤浩光院長に聞きました。


ポイント(1)

健康診断、衛生管理を忘れずに

ペットを飼い始める時には、必ず動物病院で健康診断を受けましょう。健康な動物であっても、ふん便中に寄生虫の卵があれば人に感染することがあります。自分で手を洗うことができず、指しゃぶりする小さい子どもは特に要注意。ふん尿をしっかり管理し、触った後の手洗いを忘れずに行いましょう。

ポイント(2)

子どもと動物の相性を見極めて

気性が荒い、おとなしいなど、ペットにもそれぞれに個性があります。新たに飼う場合は、子どもとの相性を見極めて選びましょう。

ポイント(3)

お互いの距離を保って

大きい動物が動いた拍子にぶつかり、子どもが転んでしまったり、小さな動物を子どもが無理に触ってケガをさせてしまったりといったことが考えられます。柵などを用いて、子どもと動物が適度な距離を保てる環境をつくりましょう。

ポイント(4)

「最期まで飼う」覚悟を持つ

ペットはぬいぐるみではありません。どんなに小さくても、一つの命であるということを忘れずに! 飼うことを途中で投げ出さないよう子どもに教えましょう。


動物別のアドバイス

もともと群れで暮らしていた犬にとって、一緒に暮らす人間は気になる存在。子どもを守ろうとする犬や、逆に嫉妬して攻撃してくる犬もいます。それぞれの犬の性格を考えて選びましょう。

犬

群れをつくらない猫。犬ほどは子どもを気にしませんが、子どもが動き回って、猫のテリトリーに入ってくると攻撃されることも。キャットタワーなど、1匹になれる居場所をつくってあげましょう。

猫

鳥の羽やふんに含まれるフケにより、子どもがアレルギーを起こすこともあるので、小まめに掃除を。インコやオウムの病気には、人にうつるものもあります。また、野鳥の飼育は法律で禁じられています。鳥インフルエンザの危険性もあるため、ヒナや成鳥を拾うのはやめましょう。

鳥


教えてくれたのは

佐藤動物病院
院長 佐藤 浩光 先生

最初は、小型の動物から飼ってみるとよいでしょう