子どもの乗り物酔い対策

帰省、旅行で、車やバス、電車などに乗る機会が増える時季。子どもの乗り物酔いが心配ですね。熊本市民病院の水流添泉医師に対策を聞きました。


乗り物酔いって?

乗り物の揺れや動きは、自ら歩いたり走ったりするときとは大きく異なります。体の姿勢やバランスを保とうとする耳や目、体からの情報の調和が崩れ、吐き気や動悸(どうき)、冷や汗などの不快な症状が現れる状態が乗り物酔いです。

乗り物酔いしたときの対応は?

できれば、いったん乗り物を降ります。横になれる場所があれば、衣服を緩めて少し休み、症状が治まるのを待ちます。少しずつ水分を取るとよいでしょう。

いくつぐらいから乗り物酔いに?

早いお子さんは、2、3歳から起こります。小学校低学年~12歳ごろまでの子どもに多いといわれます。

乗り物酔いしない子もいるけど・・・

体の平衡感覚をつかさどる三半規管を鍛えると、乗り物に酔いにくくなるといわれています。日頃から、ブランコやすべり台など遊びを通して平衡感覚を養い、揺れやスピードに慣れるとよいでしょう。


乗り物酔いを防ぐポイント

(1)体調管理

空腹や食べ過ぎはNG。十分な睡眠も必要。

(2)臭い

自家用車なら、小まめに掃除や換気をして、臭いのもとを車内に残さないこと。香りの強い芳香剤も避けた方がよいでしょう。

(3)座る場所や姿勢

「前へ進む感覚」が目と体で一致すると酔いにくいので、バスの場合は前方の座席がお勧め。読書やゲーム、携帯電話の操作はなるべく避けましょう。

酔い止めの薬

3歳から使用できる市販薬もあるので、対象年齢や容量、服用タイミングを確認した上で使ってみるのも一つの方法です。「薬を飲んだから大丈夫」という心理的効果も得られます。

不安の軽減

「酔ってしまったらどうしよう」など、不安な気持ちも酔いの原因に。会話や景色を一緒に楽しみながら、子どもの気を紛らせましょう。

時間と心の余裕

出かける際は時間に余裕を持って。あらかじめ休憩場所を決めておくと安心。自家用車の場合は、急ブレーキや急ハンドルは禁物です。


教えてくれたのは

熊本市民病院小児科
水流添(つるぞえ) 泉 医師

まずは短い距離の移動から慣らして、自信を付けさせましょう。