裸写真の要求 ゲーム課金… ネット犯罪から子どもを守ろう!

近年、子どものスマホ所有率が高くなり、インターネットを悪用した犯罪やトラブルに巻き込まれる事例が増えています。子どもたちを守るために親ができることを、熊本県サイバーセキュリティ推進協議会会長の堤豊さんに伺いました。


どんな犯罪やトラブルが増えているの?

一つは、SNSや出会い系サイトを通じて、大人が子どもに裸の写真を要求するなどの「福祉犯罪」。昨年熊本県において、インターネット利用に起因する福祉犯罪の18歳未満の被害者は29人でした。

また、家にいることが増えた子どもたちが、オンラインゲームでのトラブルに巻き込まれる事例も急増しています。アイテム課金やアカウント売買などのトラブルが主な内容です。

(取材協力:熊本県警察本部生活安全部 サイバー犯罪対策課)


親ができることは?

1. 親が責任を持つ

安易にスマホを持たせるのではなく、親の意思で「何のために必要なのか、どのように使うのか」を明確にして与えることが大切です。責任を持って、インターネットの正しい利用方法やリスクを伝え、利用状況を継続的に確認しましょう。

2. フィルタリングの設定

子どものスマホには、アダルト関連や違法サイトなどの有害なサイトやアプリの利用をブロックする「フィルタリング」を設定しましょう。

3. 利用時間を決める

利用する時間が長くなると、ネット依存へのリスクが高まります。「1日1時間」「食事中は使わない」など、利用時間に関するルールを決めましょう。

4. ゲストモードを活用

親のスマホを子どもに貸すときは、特定のアプリ以外は利用できなくなる「ゲストモード」を設定しましょう。


教えてくれたのは

熊本県サイバーセキュリティ 推進協議会会長
堤 豊さん

休校中のオンライン授業を機に、スマホの利用時間が増えた児童も多いようです。これを機に、インターネットの使い方を親子で話し合ってみましょう。