「チック」ってなあに?

本人の意思に関係なく急に出現する、動きや声を繰り返してしまう症状のことを「チック」といいます。10人に1人の子どもに、この症状が見られるそうです。向陽台病院の子どものこころ専門医、山脇かおり医師に詳しく聞きました。


[症状]動きや声を繰り返す

意思に関係なく、次のような動きや声が急に出現し、繰り返します。

チックの症状は、体の動く部分や、動きの内容、回数などが突然変わることがあり、また複数の症状が現れることもあります。これらの症状は、大半は、大人になると目立たなくなります。


[主な原因]素因とストレス

その子がもともとチックになりやすい体質(素因)であることと、進級した直後や大きな行事(運動会や発表会など)が近い時期などの不安や緊張(ストレス)が組み合わさって症状が出ることが多いです。逆に、ほっと安心したら症状が出る、という子もいます。


[治療法]チックについて学ぶことから

チックの症状は、1年以内に収まることがほとんどです。注意されたり叱られたりすると、かえってひどくなります。長引く場合や日常生活に支障が出る場合などはかかりつけの小児科に相談しましょう。初期対応は、親子で心理教育を受け(チックについて知る)、親が子を見守る際の心構えなどを学びます。

それでも改善しない場合は、小児神経科や児童精神科で、認知行動療法や投薬を受けます。


[上手な付き合い方]周囲の理解が大切

家族や先生など周りの人たちは、チックの症状について「わざとではない」ことを理解し、子どもを見守ることが大切です。ストレスの原因が分かっている場合は、そのストレスを減らすように生活の工夫をしてみましょう。


教えてくれたのは

向陽台病院 子どものこころ専門医
山脇かおり医師

チックの特徴を理解し、上手に付き合っていきましょう