知っておきたい冬の感染症 「りんご病」ってどんな病気?

頬が真っ赤になる症状から名前が付いた「りんご病」。冬場に流行することが多く、感染力の高いイメージがあります。コロナも心配ですが、りんご病も気掛かりですよね。みらい小児科クリニック院長の武藤未来さんに詳しい話を聞きました。


りんご病とは?

正式な病名を「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」と言い、代表的な症状として頬が赤く腫れたようになることから「りんご病」と呼ばれています。パルボウイルスB19を原因とする感染症で、幼児や小学生がかかりやすく、2〜3年周期で流行するとされています。無症状の時期に感染力が高く、知らないうちに周囲にうつしてしまうため、集団内で流行する傾向があります。

ウイルス増殖期(感染力強)
症状
  • 無症状なことが多い
  • まれに風邪症状あり

Check!

発疹が出る前の1週間がウイルスの増殖期で、感染力が高い時期です。無症状の人が多いため、予防は難しいといわれています。現在、ワクチンや特効薬はありませんが、感染について過度な心配はいりません。

発疹出現期(感染力なし)
症状
  • 両頬に紅斑
  • 上肢・下肢に数mmの紅斑
  • 手足の関節の痛み

Check!

発疹には別の病気の可能性もあるので、自己判断せず小児科へ。症状が出た頃には感染力もなくなっているので、登園・登校はOKです。また、体が温まると発疹がかゆくなる場合があるので、お風呂の温度に気を付けて。


こんな人は要注意

◎妊婦さん

妊婦が感染し、ウイルスが胎児にまで及んだ場合、胎児水腫や貧血になることもあり、まれに流産の原因となる場合があるので注意が必要。

◎遺伝性球状赤血球症の人

生まれつき「遺伝性球状赤血球症」の人が感染すると、急激に重度の貧血を生じる「急性赤芽球癆(せきがきゅうろう)」になる可能性も。


りんご病にもコロナの感染対策が有効

今シーズンは新型コロナウイルスによる予防の徹底からか、インフルエンザにかかる人はほとんどいない状況です。例年にないことずくめで感染症の流行の予測は難しいものの、アルコール消毒が無効な感染性胃腸炎は増えつつあるので要注意。今のところりんご病の流行は見られません。コロナ対策で行っている、手洗い・マスク・アルコール消毒といった感染対策をぜひ続けてください。

熊本市の感染症発生情報(毎週金曜日更新)

https://www.city.kumamoto.jp/hpkiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=4156


教えてくれたのは

みらい小児科クリニック
教えてくれたのは

手洗い、マスク、アルコール消毒は、さまざまな感染症予防にも有効です。