その1「赤ちゃんがいること」

さあ、ここが君のおうちだよ。
これからはここでおとうさんとおじいちゃんとおばあちゃんと暮らすんだよ。

2世帯住宅の我が家は夫の両親世帯とドア1枚でつながっていて、
今までは用事があるときしかお互いの部屋を行き来しなかったが、
息子が生まれてからおじいちゃん・おばあちゃんは1日に5、6回は来るようになった。

ぎゃあと泣けば「なんば泣きよっとかーい」といいながら見に来る。
そして必殺ゴールデンスペシャルキラキラにへら笑い攻撃をかまされると、
もう家族全員クラクラのメロメロになるのだった。
(実際はまだ口端がくっと上がっただけなのに…)

赤ちゃんがいることで、なんてほのぼのとした家庭になるのだろうか。
それもこれも、親離れするまでのあと何年の間だろうけど。


その2「は?…脂肪?」

1ヶ月検診に行って来ました。
診察が終わり、経過良好とのこと。
もう、ふつうの生活に戻ってよしとお許しが出た。
やれやれ、これでやっと湯船につかれる。

そして付け加えるように「2人目を産んだら、痔はもっとひどくなるよ」はい?
こ、これ以上ひどくなるってどんなになるというの?
ぴんぽん玉がテニスボールにでもなるというのか。

さらに追い打ちをかけて
「お腹に脂肪がこのくらいは(といいながら指で電話帳並みの厚さを表現しながら)
ついてるから、しっかり運動するように」

えっ、このお腹のぶよぶよは、徐々になくなるんじゃないの?
え?脂肪?

だって、体重そんなに増えてなかったのに…
そして帰りの車の中で、はたと気づいた。

妊娠発覚時に、すでに10kg太っていたことに。


その3「げっげっげー」

あっ、ほら笑ったよ!
笑ったってば、今。
ほんとだって。うげえ、白目むいてるよ。
どこ見てるんだ?目がよってる。

こらこらグーするときに親指を人さし指の下につっこむんじゃない。
ガツン!ホラ見てごらん。
首も座ってないのに、頭を無理やり持ち上げようとするからよ。
おハナ痛かったでしょ。
よーし、じゃあテーマソングにのってげっぷしましょかね。
はい、ゲッ、ゲッ、ゲゲゲのゲー。

んがばあ。

あらー、30分かけてやっと飲んだおっぱいをほとんど吐いちゃったわね。
そしてにこにこごきげんなの。そら気持ちよかろうのう。

はい、ゲロでびっちょりだから着替えようね。
なに、座るなって?
立ってゆらゆらさせなきゃいけないの?
あゆーらゆーら…て、手がつってきたよ、お母さんは…
え?止まっちゃダメなの?…ハイハイ。
あゆーらゆーら…うれしい?ねえうれしい?

あゆーらゆーら…


その4「しっぺ返し」

赤ちゃんは夜中に起きて泣くものと思っていたのに、
1ヶ月を過ぎた頃から6時間、7時間と眠っている。

時々、ちゃんと息をしているのか不安になり、
何度も鼻に耳を近づけて寝息を聞いたりと、かえって気になって眠れなかったりした。

睡眠不足を覚悟しましょう、しばらくの辛抱ですとあらゆる書籍に書いてあるので、
心構えはしておいたのに朝までぐっすり。
なんて親孝行ないい子なのかしら。
わざわざ寝せつけなくてもほったらかしにしていたら、知らない間に勝手に寝てるし。
親が頼りないからちゃんと手が掛からないように生まれてきてくれたのね、ホホホ…
と思っていたら、このしっぺ返しは6ヶ月を過ぎた頃にやっぱりやってくるのでした。

…この時はまさか夜中に30分おきに泣くなんて思ってもいませんでした。