その1「乗ったでしょ!?」

ベビーベッドよし!
服よし、ガーゼよし!
おむつよし!
えっと、あ、ほ乳瓶よし!
ポットよし!
え~っと…思い出せない…。

4年前、息子が生まれた時のことを全然おもいだせない。
他にも必要な物があったような気がするんだけど、…まあいいか。
最近はドラッグストアも遅くまでやってるし、
すぐ何でもそろえられるから大丈夫。
うふふ、家にベビーベッドがあるのってなんだかいいわね~。

これは、すぱいすの皆様からの出産祝い。
買おうか、中古で手に入れるか、
倉庫でほこりをかぶっているのを根性で掃除するか悩んだあげく、
みんなからプレゼントしてもらうことにしました。

なぜかというと、すぱいしーずにはママ予備軍がたくさんいるので、
みんなで使い回してもらおうという魂胆。
だから、大事に使わなきゃ…って、

きゃーだめー!たかぞう(仮名)今乗ったでしょ、乗ったでしょ!? 
ミシってゆったよミシってええ。
もうっ。大事に使わなきゃだめなのよ! 

そのうち「あんたたちはみーんなこのベッドで育ったとよ~」って話してあげるんだから。


その2「ええい、わんわん泣くな!」

娘の日明祝いと共に、息子の4才のお誕生日祝いをした。

両親を呼んでの簡単な会食の席に、勝手にお誕生ケーキを持ち込む。
おめでと~たかぞう(仮名)~。
今年は年中さんになる。早いねえ。
この前まで泣きながら保育園に行ってたのに、今は…

って、今でもかい!? 

コラコラ、いいかげんにしなさいよ、
ホラみーんな自分で準備して、お着替えしてるじゃない! 
なんであんたはいまだについててあげないと何もできないのよ! 
ええい、わんわん泣くな! 
わかったから。待ってるから!
ほら早く準備しなさい!もうお母さんいくよ! 
「だめえええ、おかあさんいったらだめええええ!」。

どかん、と噴火しそうになるのを必死でこらえる。
まだ慣れない妹との生活。
いままで独り占めしていた親の愛情に不安を感じているのだろうし、
ここでこじれて一生ひきずることにでもなったら
ややこしいことになるし…

どうしよう、こんな調子だとあと1カ月後には職場復帰なのに、
朝が戦争になるわ。


その3「きっと意味があったんだ」

娘と2人きりで過ごすけだるい午後。
お昼寝しようか。ホラ、お昼寝。

ふわふわ、かくかく…生後1カ月の赤ちゃんって、
こんなに頼りないふにゃふにゃだったっけ。

うふふ、爪も小さい。
髪もある程度あるし、お兄ちゃんに負けないデコっぱちだけど、
久しぶりに見る赤ちゃんはやっぱりかわいい。

これで、目が二重だったらねえ…。
私達は2人とも二重だし、たかぞう(仮名)もくっきりとした二重なのに、
なんでこの子は一重だしまつげは無いし。
…こりゃ男の子と勘違いされても仕方ないかも…。

まあ、いいか。お年頃になったら、きっと美人になるよ。
お母さん達にとっては最高にかわいい娘だもの。
さあ、お昼寝しようね。

息子の時は、正直不安がいっぱいだった。
こんな小さな生き物を、ちゃんと育てられるんだろうか?と、
すべてが緊張の中で必死だった。

今、二人目の子にこれだけゆったりとした気持ちで接することが出来るのも、
息子がいろんなことをしでかしてくれたからだよね。

…あれはあれで、きっと意味があったんだと思うことにしよう。


その4「たかぞう(仮名)ひとりでできる」

いよいよ、職場復帰。
息子の時は、泣きながら出勤したっけ。
今回も、お昼休みに労働基準法で定められた
1日1時間の「育児時間」をお昼休みにくっつけて、
2時間の自宅に帰るおっぱいタイムをもらうことにしたし、
離れるのなんて実際ほんの数時間。

姫(仮名)!おばあちゃんの言うことをよく聞いて、
おりこうさんにしてるのよ! 
ああっ、このももたんぶらと別れるのはつらいけど、
しばらくがまんしなきゃね。
さあ、息子!保育園に行くわよ!! 
今日は頼むから「おかあさんいったらだめ~」とか言って
泣かんでくれよ~!! 

すると、保育園の階段を上がりながら
「たかぞう(仮名)ひとりでできる」。
え?
お教室にはいると、「ひとりでできる」。
ええええ!? 

「ほんと?じゃあおかあさんは…?」。
照れくさそうに、「帰っていい」。
ほんとー!!ありがとー!!!
と、手を広げてぎゅっとしばしの抱擁。

それからは、毎日元気に通っている。

たかぞうが、おにいちゃんになったと実感した出来事でした。