その1「可愛い… 可愛い…?」

娘を前にして、自分が母親ではなく
単なるオヤジになってしまったのでは、と感じる時が多々ある。

それもこれもこいつのせいだ! ちくしょう、なんて可愛いんだ!! 
なんでごはんを一口食べる度に首をかしげて笑うんだ!? 
なんでぬいぐるみを抱っこするとポンポンたたいて
ぎゅっと握りしめながら笑うんだ!! 

じっとテレビを見つめる娘の横顔。
長いまつげにうるんだ瞳、うっとり見とれてしまう。
この子は、これからどんな恋をするのだろう。
つらい目にも合うだろう。
挫折も味わい、また歓喜に沸く時もあるだろう。
そうして、彼女は大人になっていくのだ…。

と、勝手にしみじみ感じながら台所へ。
ほどなくうわぁ~んと泣き声。
しかも2人分? 
あわてて駆け寄ると、息子が脇腹を押さえて泣いていた。

「どうしたの!?」
「姫(仮名)ちゃんがっ…っ噛んだっ…」。
見ると、流血。

娘は兄の脇腹に噛みついた直後、突き飛ばされて泣いたらしい。
少女漫画の世界から少年漫画へ…

毎日がドラマ。


その2「ま、いっか が待ち遠しい」

ほんとに、悪いと思う。
寂しいんだということは充分わかってる。

でも、やっぱり妹に手を出して泣かせる息子をつい怒ってしまう悪い母。
その時の息子の目は言葉では言い表せないくらい哀しく、そして厳しい。

思春期にこの瞳で睨まれたらたまったもんじゃないな…。
今一番心配なのは、「やりかえさないと気が済まない」息子の性格…。

妹がぶつかったりしようものなら、「もう!」と言って必ず突き飛ばす。
ま、いっか、という広い心を持つようにするにはどうすればいいんだろう…。

O型性格な私は自分のことならたいがい「ま、いっか」で過ごしてきたけど、
それを他人に強制なんて出来ないし。
嗚呼、一体どうすれば??? 
怒るという行為が、本当に良い結果を生むのか自分に問いかけながら、
今日も元気に金切り声をあげている私がいる。

…どこのお母さんもそうですか? 
そうですよね!? 
だって、自分だってそうやって育てられてきたんですものね!? 

ねえ貴母!!


その3「何を描いたの?」

ある夜、後かたづけをしない息子に注意をしたところ、
息子はプイッと怒って部屋をでていった。

10分後、戻ってきた息子の手にペンと紙。
さっき怒ったことなどすっかり忘れて何を描いたの?
とにこにこ広げると、

「おかあさんだいきらい」の文字。

固まる、というのはこういうことかというくらいに固まり、
何のリアクションもとれなかったそのまた10分後。

また紙を持ってきた。
てっきりごめんなさいと書いてあると思って見てみた
脳天気な私の目に飛び込んできたのは、

「おとうさんへ おとうさんのことはだいすきだけど 
おかあさんのことは ずっとだいきらい」という文。

正直、その時は手紙の内容よりも、
比較対照してまで私を蹴落とそうとする
息子の正しい日本語に感心したのだけど。

だけど…

悲しんでイイよね。
お母さんってつらい生き物だね。。。

次の日、ちゃんとすきすきのフォローと、
「あれはまちがいだけん バツばしとかなんかった」
とのお言葉を頂きました。

よかった。

(今回はトクベツに息子の直筆を大公開! はげましのお便り待ってます!!!)↑