その1「ガンバレ!」

今日、寝返りをうったらしいよ、と夫。

ええっ、そんなバカな、この前3カ月になったばかりよ。
たしかに最近、身体を横向きにするのが
彼の中で流行ってるらしいけど、
まだ実際に見たことはない。

先を急ぐな、息子よ。
まだそのでかくて重い頭を君は支えることが出来ないはずだ。

でも、うんうんと一生懸命うなりながら身体をよじる様を見ていると、
つい握りこぶしでガンバレ、ガンバレと応援したくなる。
あと手が抜ければ完ぺきなのにね。
手がなかなか体の下から抜けないみたい。
ずーっと頑張ってるんだけど…。

あら、下になってるほうの手の色が変わってる。
ち、血が通ってないんだわ!
ややややめなさい!
もういいから!
ああ、でもそんな一生懸命な顔をして頑張っているのを見ると、
おかあさんはおかあさんは…!

ようし、息子よ、おまえの生き様は
しっかりと見届けてやるぞ!
こころゆくまでやるがいい!

わーん。

ああ、泣いちゃった。


その2「1年生ママだし」

仕事をしているとどうしても触れ合う時間がとれないので、
ついついおろそかにしてしまう家事。

洗濯物もいつのまにかおばあちゃんがたたんでくれている。
メインのおかず以外は買ってきたお総菜や即席もの。
お皿などの洗い物もばあや〔全自動食器洗い機のこと〕におまかせ。
掃除機をかけるのは1週間に1回。
その他を犠牲にしてもムスコを抱き続ける日々。

こんなことでいいのかなあとふと考えるときもあるけど、
なんでもかんでも完ぺきになんて絶対出来ないんだから、
徐々によい方法を見つけて行こう。
子供を守れるのは私しかいないんだから。

…あれ、あら、3ヶ月検診の申し込みするの忘れてた!

えっ、もう予約がいっぱい?
すみません、じゃあ限りなく4ヶ月に近い
この日にお願いします。

あーあ、何をやってるんだか。

まあ、まだまだ1年生ママだしこれからこれから。


その3「ね、寝返りをしたよー! 」

近所に、ムスコからみれば曽祖母に当たる
齢83になる祖母の家がある。

小学生の頃、夏休みになると必ず遊びに来ていた家。
そこへムスコとお散歩に行った。

お布団を準備してくれたので、転がしておいたら
またも身をよじっている。

「もう、頭が真下を向いているから明日にでも寝返りをうつよ」と言われ、
そんな、まだ3ヵ月半なのに、早すぎるよ、と言い残して帰った。

ところが次の日の朝、朝食を作ってふと目を離したすきに、
うつぶせになってきょとんとした顔をしているムスコが!!

きゃあああ、おとーさーん!
ね、寝返りをしたよー!おじいちゃんおばあちゃん見てー!
ビデオビデオ!
さっそく祖母に電話。

「ほらね、ちょっと背中を押されたらこうなるってことを覚えてるのよ。
赤ん坊は覚えるのは早いのよ」。
そうか。すごいぞムスコ!

しかし、それから何度も寝返りをうつので
目が離せなくなってしまった。

子供を産んで、初めてうれしくてコーフンした。


その4「インターネットってすごい」

もう3日もうんちが出てない。
苦しそうにうなりながらおっぱいを吸っているのに、なかなか出ない。
(それにしてもなんでおっぱいを飲みながらじゃないと
うんこができないんだろう?)

新生児の頃は何食わぬ顔で1日に10回はしていたのに、
急にぴたりとうんちを見なくなった。

せっかく紙おむつ用のごみ箱を買ったのに…。

そして赤い顔をしてうなる息子に家族全員でガンバレガンバレと声援を送り、
やっと出たと思ったらカチカチうんち。
こりゃ大人でもきついわ。

なにか良い情報はないかしらと
インターネットで小児科の先生のホームページを見つけ
、メールを送ったら直接症状を聞きましょうと
電話番号を教えてくれた。
熊本から東京八王子の先生に便秘について教えを乞う。

「気楽に行きましょう」とのお言葉にふっと心が軽くなった。

インターネットってすごい。