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4話 「お母さんのせいじゃない」

病院では、最初に質問が書かれた用紙が渡された。
「ミニカーを並べて遊ぶ」「回るものが好き」「好き嫌いが多い」「痛みに鈍感または敏感」…
次々と丸がついて行く。

その質問内容に全く共通項が見いだせない私は、
何の検査かもわからないまま
「あの、ほとんど丸がついてるんですけど…」と先生に渡した。
先生はそれを見ると、即座にこう告げた。

※イメージ

「息子さんは、アスペルガー症候群という自閉症です。まず間違いないでしょう。
まだ10年ほど前(2004年当時)に命名されたばかりの発達障害ですから、ご存じないでしょうね」

自閉症? 
自閉症って…あの? 

え、いや、そんな。だってちゃんとおしゃべりもできるし、
お友達も大好きだし、英語の絵本だって読めるし話すし、パソコンだって触るんですよ? え? 

突然の告知に、頭はパニック状態。しかし、
続けて先生がこう説明された。

「感情をコントロールする前頭葉の発達に問題があります。
他人の立場になって考えたりすることが苦手なんです。
これは先天性の脳機能の障害です。お母さんのしつけが悪いとか、育て方の問題ではないのです。
今までご苦労されましたね」

その言葉にハッとなった。
私のせいじゃない? 私が悪いんじゃないの? 

だって、みんなが私の育て方のせいだって言うの。
私のせいで、このかわいいかわいいお宝息子が悪い子って言われちゃうの。
…違ったの!?

(つづく)