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18話 「仲良し男の子」

わが家は小学校へ続く一本道の延長線上にあり、
同じ保育園を卒業した友達が必ずわが家の前を通るので
気づいたら家の前の駐車場は、友達の集合場所になっていた。

おかげで、毎朝数人が息子を迎えに来てくれる。
学校へ行くのを嫌がった時期もあったのに、
毎朝入れ替わりながら必ず誰かが迎えに来てくれた。
そのおかげで、息子はなんとか毎日学校へ行けたのだと思う。

※イメージ

小学校前に受けた障害の告知の際に、
「いじめを受ける」「不登校になる」子がとても多いと
言われていたため、友人関係はとても気を使った。

しかし、おばあちゃんがいてくれたおかげで
我が家には放課後子どもたちがリビングに集まり
毎日がドタバタ、ワーワー大騒ぎ。
掃除が追いつかなくてそれなりに大変だったけど、
不思議とトラブルが無かったのは
ほとんどが保育園の頃からのお友達だったので
「たかぞう(仮名)はこーゆー子」だと
みんなが理解してくれていたからだと思う。

みんなで遊んでいるのをのぞき見ていると、
急に乱暴な言葉を使いだしたり
ハラハラするようなこともたくさんあったのに
みんな次の日にはケロリとして遊びに来てくれた。
何でもないような毎日だったけど、
そんな日常がどれほどありがたかったかしれない。

今でもあの頃のたかぞうの楽しそうな笑顔は
思い出すたび輝いていて、私にとって大事な宝物だ。

<第2章 おわり>


第2章を終えて

監修・熊本託麻台リハビリテーション病院 小児科部長 大谷 宜伸先生 より

 嫌な人だと思えばその人のやることなすことすべてが嫌になり、つい否定的な対応をしてしまいがち。でも「いいとこ探し」をしてみると、いつか大切な仲間に変わるかも。周囲に良き理解者がいれば、その人の人生もきっと光り輝くはずですよね。
 また睡眠障害や多動がひどいと育児に疲れてしまいますし、音や触覚などの感覚過敏は本人しかわからないつらさがあります。特に、早寝早起きの睡眠リズムは乳幼児の脳発育にとっても重要で、良質の睡眠がとれるよう薬でうまく調整してあげるとお子さんが楽になり、子育てもしやすくなりますよ。一人で悩みを抱え込まず、かかりつけの小児科医や保健師さんに相談してみるといいかも。また児童発達支援事業に参加して専門療育を受けるとぐっと伸びていかれることもあります。
 今は困った行動をしていても“どの子もみんな宝物”。 お子さんの特性をよく理解し、園の保育士さんたちも一緒になってお母さんに寄り添い、大切に育てられるよう応援してあげたいですね。(なお児童発達支援事業には、療育手帳か医師の意見書を添えて行政の福祉課に申請すると参加できるようになります)

★発達についてのご相談は、各自治体の担当保健師さんへ