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~第3章~ 中学時代

2011年 たかぞう(仮名)12歳の時のこと

19話 「中学校入学」

いろんなことがあった小学校だったけど、何とか奇跡的に大きな問題もなく
(小さな問題はいろいろあったけど)それでもなんとか卒業することができた。

さて、いよいよ中学生。
中学生といえば高校受験。
果たして、息子は普通学級で勉強させてもらえるのかしら。
他の受験生のお子さんたちの邪魔にはならないかしら。
教科によって先生が変わるような環境に、順応できるかしら。
心配が尽きないため、今回も入学前に中学校へ相談に行くことにした。

※イメージ

学校の先生たちはプロだから、
発達障害についてよくご存じなんだろうと思っていたら
小学校の先生たちはほぼ無知というか、「持論」しか持ってなかったな…。
さすがに中学はそんなことないよね。
…ないよね。

そう願いながら、教頭先生と学年主任、保健の先生とご対面。
まず最初に、「あの、発達障がいの生徒を担当された経験はありますか?」
と聞くと、全員首を横に振った。

あ、これはやばい。なんかやばい気がする。

とにかく息子のことを知ってもらおうと、一生懸命特性について熱弁をふるう私。
そして、中学生活で一番心配な「いじめ」と「本人への告知」についてお願いした。

「私が一番心配しているのが、本人が障害があることを知るタイミングです。
何かとてもひどい問題が起きた時に告知することだけは避けたい。
障害があることを、ネガティブにしかとらえられなくなるのが怖いのです」

ただでさえ自己肯定感を持ちづらい障害なのに、
さらに精神的なダメージを受けた時に、一生治らない障害の告知。
良い方に転がる可能性もあるけど、悪い方にとらえてしまったら
取り返しのつかないことになる。
これだけは、どうしてもお願いしたかった。
すると、しばらく黙っていた教頭先生に

「しかし、そういうことは問題が起きた時にわかるものなんですよねえ」

と元も子もないようなことを言われて、言葉を無くした。
それは、まるで
これからの中学生活を象徴しているようだった。
(つづく)