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24話 「新任の先生」

休みがちになっているたかぞうの担任と、メールで連絡を取り合う。
学校へも行き、状況を説明したところ
この前まで大学生だった若々しい先生は、かなり困惑していた。

もちろん、学校が悪いわけでも
先生が悪いわけでも、
クラスメートが悪いわけでもない。
たかぞうの持つ特性がそうさせてるのだから、
学校側を責め立てるつもりは毛頭ない。

※イメージ

ただ、このまま学校へ行かせないわけにはいかないので
少しの配慮をお願いできないかと相談したかったのだけど

「僕は、元気がいい子が好きなんですよ」
「ちょっとくらい悪い方が、元気がいいって思っちゃうんです」

と、突然自分のヤンチャアピールをしはじめた。

それは、おとなしくてヘタレな気の弱いうちの息子が
嫌いだと言いたいの?
息子が悪いと言いたいの?
俺って昔悪かったんですよのマウンティング?
え、それ私と張り合う気?

開いた口がふさがらなかった。でも、引き下がるわけにはいかない。
「体育の先生と、直接話をさせてください。
息子が係をやりやすくなるように、少しだけ手助けをお願いしたいんです」
どこにあるか見つけづらい体育館のカギに、
赤いリボンなどの目印をつける。
口頭での指示が理解できないので、
必ずメモをとらせるようにする。
息子ができなくて責められた出来事の一つ一つに、
なんとか打開案はないかと2人で考えたことを
先生方にお願いしたかっただけだった。
しかし、何度もお願いしたにも関わらず
なぜかうやむやにされ続けた。

数日後、先輩ママとたまたま会話した中で
その体育教師がかなりのくせ者だと聞いた。
勤続年数も長い上に、保護者からもすこぶる評判が悪いらしい。

そうか、先生はきっと私たち親子を
その先生から守ってくださっているんだ。
だからこんなにお願いしても会わせてくれないんだ。

まさかビビッてんじゃないよね。
ヤンチャが聞いてあきれるものね。

(つづく)