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30話 「驚異の集中力」

「一日6ページができるようになってきたから、今度から10ページにしようか」
何が、何が起こったのだろう。
とりあえず私たちにできることは、問題集の答えを書くノートを
じゃんじゃんコピーすること。

自宅のコピー機が悲鳴をあげそうになるくらい、
毎日まいにちコピーを続け
それをじゃんじゃん解いていく息子。

※イメージ

1時間の家庭教師の勉強が終わったあと、
1時間くらい先生と私でお茶をしながらお話をする。
どう対応したほうがいいか、今の大学で教わっている内容は…等
私にとってもかなりの情報収集になった。
そしてそれを毎週続けていく中で、息子の成績もメキメキ上がっていった。

何より驚いたのはその集中力。
ゲームにしか発揮されないと思っていたその秘めたる力が
勉強へと向けられた時、
こんなにも心強いものなのか。

実は、成績が上がったら欲しがっていたゲームを買ってやる約束をしていた。
しかしそれを聞いた先生が、
「馬を走らせるためのニンジンは、達成したらどんどんエスカレートしていかないと
効き目がなくなるかもしれないのでお勧めしません」
「それに、たかぞう(仮名)君はゲームがあっても
ちゃんと勉強を頑張ってくれる子だと思いますよ」
と言われて、買ってしまったのだけど
たかぞうは、きちんとやるべき課題はこなしていた。

うちの子は真面目なんだった。
自分と同じだと思っていた私がやっぱり
アホだった。
(つづく)