48話 「次の山は参考書」
告知後、おだやかに過ごしていたある日のこと。
たかぞうが、突然本屋に行きたいんだけど、と言い出した。
たかぞうは、漫画をほとんど読まない。小説もめったに読まない。
我が家には私自慢の漫画蔵書が山のようにあるというのに。
そんなたかぞうが本屋へ。なになに、何買うの?
とわくわくして聞くと、
「参考書と問題集」
※イメージ
目が点になるとはよく言ったものだ。
まず耳を疑い、自分を疑った。
え、あの、なんで? と聞くと、
「いや、この前お母さんから話を聞いた時にさ。
そういえば受験の時すごく頑張ってたなって思い出したら、
勉強したくなって。」
私の人生の中で、一度たりとも発したことがない
「勉強したくなって」という言葉に、動揺しまくる。
「わ、わかりました」と車をとばし、本屋へ。
これと、これと、これ。そして…
10冊ほどの問題集をお買い上げ。ちーん。
すみません、カードでお願いします。
そうして、しばらくは部屋からゲームの音がすることも無く、
「お風呂よ」と部屋をのぞくと
いかにもお勉強してました、の机が広がっていて
私をまたさらに泣かせるのだった。
つづく
スタッフ貴の育児日記アーカイブ
「さっき産まれました! 2655gの男の子です」 以前一緒に仕事をしていた後輩からの、嬉しい連絡。 続けて送られてきた30秒ほどの動画。 ふわああああぁ… うまれたてのほやほややぁあぁ… お? おお?…
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