眠れない森のお姫さま

ようこそ星の王子さま 続編

    

昭和のオタクな私は、姉や兄、そして父の影響もあって
あらゆるジャンルの漫画を読んできました。
嫁入り道具の一番大事なものは漫画でした。
そんな漫画蔵書が、わが家に山ほどあるのに
娘は全く漫画を読もうとしません。
もちろん小説も。
何でもいいから、本を読んでほしいと思っていたのに
動画やテレビは見ても、本は全く手に取ろうとしませんでした。
本人に聞くと、「頭に入らない」と言われたのです。

そんなある日、ある漫画に出会いました。
そこに出てくる女の子は、それまでネグレクト状態で
ろくな教育も受けてないため本を読むことができません。
そこで始めたのが、「声に出して読む」こと。
「言葉に音がないから読めないんだ」と言われ、
先生と一緒に声に出して読むと、徐々に読めるようになったとありました。
その頃は、治療が進んで睡眠時間も確保できてきたので
娘と一緒にちょっとの時間でしたが
新聞や雑誌の面白そうな記事を毎日声に出して
アナウンサーの真似をしたりと、遊びながら読むようにしました。

すると、ある日漫画を読む娘の姿が。
ちょうどアニメであっていた原作本を読みたいと
友達から借りたらしいのです。
ぐいぐい読み進む娘。
そのうち、小説までも読むようになりました。
今まで、何度も同じ行を読んでいたけど
今は話が進んでいくよ、と言いながら。
すると、それは驚きの形で私たちの前に現れることになりました。

(つづく)