眠れない森のお姫さま

ようこそ星の王子さま 続編

    

そもそも音楽が大好きだった娘は、
小学校の頃は合唱部に所属していました。
大きく口を開けて、暇があれば家の中でも歌う。
ゲーム機のカラオケは週末になると
お友達と一日中フル稼働してたような状態。
でも、学校へ行けなくなりはじめた頃から
部活にも行けなくなり、
休みがちになるとなかなか再開することもできず
とうとう辞めてしまったのでした。

中学では、入学時の学校紹介で披露された吹奏楽部の見事な演奏に魅了され、
太鼓のゲーム好きな娘は「ドラムをたたきたい!」と
すぐ吹奏楽部へ入部しました。
入部後、ゲームで鍛えた腕を披露したら
先輩方がとても褒めてくれたらしく、
すぐにパーカッションのとりこになりました。
家にスティックを持ち帰って練習したり、
中学生活は希望をもって始まったのですが…
部活には朝練という、最初の試練がありました。
当時はまだ睡眠障害の診断を受けていなかったため、
娘が3、4時間睡眠のまま部活と学校を続けていたことに
私たちは気づいてませんでした。

あんなに憧れて入った吹奏楽部も、結局参加できなくなり
部活どころか学校すら行けない日々でしたが
部活を「辞める」とは言わなかった娘。
それを黙認してくれた部のみんなが、
3年生の最後、卒業演奏会に誘ってくれたことも
本当に感謝でしかありません。
(つづく)