眠れない森のお姫さま

ようこそ星の王子さま 続編

    

睡眠障害の治療をはじめて、半年ほどたった頃。
問題だった中途覚醒が、「目は覚めるけど、すぐ眠れる」状態にまでなり
昼の12時過ぎまで寝ていたのを
11時、10時、9時と起床時間を徐々に早くしていくことが
できるようになってきました。
とにかく、受験日までに朝7時起きを可能にするのが目標。
病院の先生も、ギリギリ間に合うかどうかだな、と
慎重に状況を見ながら治療を進めていきました。
通院を始めた頃に言われたのが、
「16歳以下の子供たちは、10時間は眠らせるべきなんだよ」ということ。
体質には個人差があるから、寝なくてもいい子もいるかもしれないけど
若いと無理ができるから頑張っちゃう。
しかも真面目で、親の期待に応えようとする子ほど
学生時代は睡眠時間削って頑張りすぎて、
社会人になった途端、糸が切れたように倒れてしまうそう。
「この子もそうでしょう。何でも率先して頑張る子じゃないですか?」
そうです。そうでした。
今思えば、娘が生まれた頃は、私は新しい媒体を作っている最中で、
毎晩のように残業、帰宅は早くても8時でそれから食事、お風呂、
10時に布団、眠らない娘を1時間〜2時間ほどかけて寝かしつけるのが
やっとの生活。その際、覚えているのは
〝8時ごろ、変にぐずりだす娘〟のこと。
きっと、その頃眠たくてたまらなかったに違いない。
でもその時間にしか帰ってこないお母さんを、
甘えん坊の娘はひたすらお兄ちゃんとおばあちゃんと一緒に待っていた。

その頃の自分はそれが精一杯だったから
後悔しても仕方がないことだけど、今は「寝る」ということを
軽んじていたあの頃の自分に往復ビンタを食らわせたい。
(つづく)