眠れない森のお姫さま

ようこそ星の王子さま 続編

    

高校入学前に、一番しておきたいことは
娘の病気について先生方に理解をしていただくことでした。
私もそうだったけど、「睡眠障害」という響きは
「ただ眠いだけ」「ただ眠れないだけ」という
単純な状況しか想像できなかったから。
それが、自律神経をむしばみ体温調整もできず、
めまいや頭痛、吐き気、動悸(どうき)に加え
体全体に痛みや倦怠感を引き起こし
最悪寝たきり、死に至るような病だとは
おそらくほとんどの方が知らないはず。
娘の希望に満ちた新生活が、最悪なものにならないように
周囲の理解がないと生きていけない状況であることを
切々と生徒相談の先生に語りました。
「体力に自信はありませんが、とにかく
馬が好きでここへ来ました。馬術部で頑張れるよう
どうかご支援よろしくお願いします」と言うと
「このことは他の先生方と共有することになっても大丈夫ですか?」
と聞かれたので、
「理解していただかないと困ります、全然構わないのでむしろ
娘に関わる全ての先生に周知してください」と
重ねてお願いしました。

なので、入学した時には学校の先生方は娘の病気のことを
当然知ってるものだと安心していたのだけど。
今思えば、大勢の新入生の中のたった一人が病弱だろうが何だろうが、
学校側には何も関係ないことだったみたいでした。
会う先生全員に説明しなくてはいけない上に、全員に
「へー、そうなんですか」と初めて聞いたような顔をされました。
(つづく)