眠れない森のお姫さま

ようこそ星の王子さま 続編

    

娘が高校へ入学する頃、私にも大きな転機がやってきました。
…あれ?
眠れない。いつもなら布団に入って10分もすれば
まぶたが重くなってくるのに、
ぱち。ぱち。ぱちぱち。ぱっちり目が開く。
それとほぼ同じ頃、ふう。ふう。ひーーーーー! ふう。
息ができない。吸っても吸っても酸素が入ってこない。
脳へ酸素が行ってないのか、生あくびばかり出る。
5〜6回に一度しか肺に酸素が入ってこない。
そう、それは女性ホルモンが私の中から消えつつあることを
示唆していたのです。
40歳の半ばを過ぎた頃にやってきた、更年期でした。
幸い(幸い?)わが家には娘のためのあらゆる睡眠グッズがあったため、
とりあえず睡眠導入サプリを飲んで眠るものの、

ぱかっ
にじはん。2時半。にじはんんんんん…
なんで、なんでこんな時間に目が覚めるのおおおおお…
待って待って、うそでしょゴロゴロしてたらもうすぐ4時!
寝なきゃ、寝なきゃ…
そしてやっとウトウト眠った頃に、無情に鳴り響くアラーム。
これか。
夜中に目が覚めて明け方眠くなるこのパターンは
まさしく病気が判明する前の娘の追体験でした。
真っ暗な夜中は、小さな音もとても大きく聞こえます。
こんなに辛くて怖い夜を。あんなに小さい頃から娘は
たった一人で耐えてきたのか。
今まで分かったような気がしていたけど、頭で理解するのと
実際に経験するのとでは100倍差があることを知りました。
(つづく)