眠れない森のお姫さま

ようこそ星の王子さま 続編

    

部活は土日もあるため、入学当初は
「今度帰ってくるのは夏休みとかかもねー。」などと言っていたのだけど、
結局、体調不良で週の半ばにお迎えに行って連れて帰り、
土日を自宅で過ごした後、
日曜の夜に寮まで連れて行くことがほとんどでした。

調子がいいときでも、金曜の夜にお迎えに行って
二晩過ごし、日曜日の夕方、先にお風呂に入って
食事を済ませ、寝るだけの準備をして
車で約1時間かけて送って行きます。
その間じゅう、ずっと
「寮に帰りたくない。行きたくない。」と
ため息交じりに言う娘。
「まだ慣れてないからだよ。リズムがつかめるようになったら
きっと楽しくなるよ」
そう言って慰めることしかできない私たち。
娘にしても、自分で行きたいと言って決めた高校でもあるし
何より馬がかわいいらしく、担当の馬が決まり
そのお世話を一生懸命していました。
馬は大きな体のわりに臆病なので、ある日背中を思いっきりかまれて
かなり大きなアザになったことも、馬好きにはある意味勲章。
娘はまだベビーカーに乗っていた頃にも、
突然大きな犬に飛びかかられたことがあり
あわてて引き剥がしたのにキャッキャと笑っていました。
とにかく小さな頃から動物が好きで好きでたまらないのに、
まさかのアレルギーで動物が飼えないことがわかり
それから動物と暮らすことは長年の夢でした。
農業高校には、馬だけでなく牛も豚も、犬も鶏もいます。
娘にとってはパラダイス。しかし、更なる試練がやってくるのでした。
(つづく)