季節の機微には敏感でいたいなと思っている矢先に散歩の道すがら枯れた紫陽花を見つけた。
いや「紫陽花だったモノ」と呼んだがいいかもしれないソレは重たい雲をぶら下げた7月の空にはよく似合っていた。
雑木林に近づくと蝉の鳴き声が微かに聞こえる。
幼稚園のプールには緑の苔がまだ生えている。
スーパーの一角には申し訳程度に花火コーナーが作られていてまるで季節を押し付けられているようで気分が悪かった。
まだ私は梅雨を消化しきれてないというのに。
玄関に溜まったビニール傘を耽りながらそんなことを考えたりした。