自宅で簡単!!”おうち薫製”で食卓を楽しく!

食材を煙でいぶして、豊かな風味を付ける「薫製」を、自宅で楽しみませんか。 料理人が教える簡単な薫製の方法で、身近な食材をよりおいしく仕上げられます。食卓がもっと楽しくなる、“おうち薫製”のハウツーを紹介します。

おうちのフライパンで簡単に薫製作り

自宅にある道具で簡単にできる薫製の作り方を、プロの料理人が教えてくれました。意外な食材にも挑戦して、おかずや酒のつまみのレパートリーを増やしましょう。

教えてくれたのは

at.(アット)
津﨑 淳さん

Instagram @at.oishiijikan
TEL:080-6402-0909

料理探求家。家庭を訪問して料理を行う出張シェフや、弁当・オードブルのオーダーなどを請け負っています。フレンチをはじめ、要望に応じた料理をオールマイティーにかわいく、おいしく作ってくれると定評あり。


ひと手間で、食材のおいしさをワンランクアップ!

煙で食材をいぶすことで、うま味や香りを高める「薫製」。実は、家にある道具で簡単にできる方法があります。「高温で一気にいぶす熱薫(ねっくん)という方法なら、身近な道具を使って簡単にできますよ」と教えてくれたのは、料理探求家の津﨑淳さん。薫製には、低温で1日以上の時間をかけることで、本格ベーコンや保存食などが作れる「温薫(おんくん)」という方法もありますが、難易度が高め。「熱薫では保存食などは作れませんが、10分〜1時間程度の短時間で、食材にスモークの風味をしっかり付けられます。ナッツ、チーズ、ゆで卵などの定番から、馬肉やサキイカ、豆腐、サラダチキンなどの変わり種もオススメです」。身近な食材をちょっといぶすだけで、風味がワンランク上がる、自家製薫製。おつまみやおかずとして、食卓をもっと豊かに彩ってくれますよ!

準備するもの
  • 底の深いフライパン
  • フライパンのふた
  • 市販の薫製チップ(100円ショップでも手に入ります)
  • グラニュー糖(なくても可)
  • 網(フライパンの途中で留まるサイズ)
  • アルミホイル
  • 食材…今回は、「うずらの卵の水煮」「6Pチーズ」「豚肉(トンカツ用の薄切りのもの)」を準備

注意!!

(1)焦げやすすが付くので、フライパンは使い古しのものを使いましょう。
(2)自宅で薫製を作ると、部屋中に煙の臭いが付くので、覚悟して臨みましょう。換気も忘れずに。
(3)IHでは薫製ができにくいので、ガスコンロかカセットコンロを使いましょう。


作り方

(1)

食材は水気をしっかり拭き取ります。肉や魚は下ゆでなどで火を通しておくとよいですが、薄切り肉の場合は薫製にする際、火が通るので生のままでもOKです。今回は、塩で下味を付けています。

(2)

フライパンの中面にアルミホイルを敷きます。中央に、アルミホイルで作った器の中に薫製チップ10〜15gを入れたものを置きます。中央にグラニュー糖小さじ1を入れると、食材にあめ色の照りが出て、味も柔らかくなるのでお好みで。

(3)

網を入れて、その上に食材をのせます。肉をいぶす際、脂が落ちてチップに付かないように、チップの上にアルミホイルを1枚ふわりと掛けるようにしましょう。

(4)

ふたを閉めて、コンロの火をつけます。最初は強火にし、煙が出てきたら弱火にして、10分いぶします。その後、火を消してさらに10分置きます。

(5)

完成! きれいなあめ色になりました。豚肉はうま味が凝縮されて、柔らかく特有の香味に。チーズも卵も、薫香がたまりません!


卓上で薫製ができる!便利グッズを発見

ホームパーティーにもアウトドアにも便利な、簡単薫製グッズ2点をご紹介。

もくもくクイック スモーカー 3300円

固形燃料(別売り)で手軽に薫製ができるセット。ふたが透明なので、食品が煙に包まれいぶされる様子も観察できます。

ポータブルフード スモーカー 6050円

チップに火をつけ、起こった煙が電動でチューブから送り出されます。手持ちのボウルや食器で簡単に薫製を作れる薫製機です。

取材協力/212キッチンストア 熊本嘉島店


こんな食材も、薫製で楽しもう!

右ページの方法を覚えれば、いろいろな食材を薫製にして楽しめます。ポテトチップスや調味料など、驚きの食材も! いろんな食材を試してみましょう。

ポテトチップス&ナッツ

スナック系が驚きの風味に
(1)

網の上にクッキングペーパーを敷き、市販のポテトチップス(味はお好みで)をのせます。ナッツ類はアルミトレーに入れておきましょう。

(2)

弱火で1分いぶし、火を消して1分置きます。長時間いぶすとポテトチップスに苦みが付くので注意! ほんの数分の手間で、驚くほど香りのある大人の風味に変わりますよ。


カキ

海鮮系はいぶすことで、うま味凝縮!
(1)

カキは2分ほど下ゆでし、水気をしっかり拭き取りましょう(煙に水が混じると苦みが出てしまいます)。

(2)

弱火で10分いぶし、火を消して10分置けばあめ色の薫製が完成! うま味がギュッと凝縮されて、酒のさかなにもぴったり!


料理の仕上げの風味付けに便利!
(1)

塩はアルミトレーに入れて、網の上にのせます。他にも、オリーブオイルやしょうゆも薫製にできますよ。弱火で10分いぶし、火を消して10分置きます。

(2)

これをひとふりするだけで薫製の風味が付くので、肉・魚料理の仕上げにかけたり、刺し身に付けたり、薫製にできない生野菜のサラダにかけたりと、日々の料理にアクセントを加えてくれる万能調味料に!


アレンジ編

薫製ジャガイモでポテトサラダ!

薫製にするとジャガイモの風味が広がるので、ベーコンや野菜などの具材を入れなくても、風味豊かなポテトサラダになります。

(1)

ゆでて水気を拭き取ったジャガイモを、丸のまま網の上にのせます。ポテトサラダに使うマヨネーズやゆで卵を一緒に薫製にするのもオススメ。

(2)

弱火で10分いぶし、火を消して10分置くと、ジャガイモ薫製に! これをつぶして、ゆで卵・マヨネーズとあえれば完成です。

(3)

具材はシンプルなのに、鼻にも舌にも香りと風味が広がり、深い味わいに。酒のつまみにしたい大人の味です!


茶葉でも薫製ができる!

薫製チップがなくても、茶葉で薫製も可能です。緑茶・紅茶・麦茶と、種類によって香りも変わります。お茶の香りは、魚介との相性が良いです。

(1)

茶葉(未使用の乾燥したもの)をフライパンの中央に置き、網をのせます。

(2)

生の塩サバをのせます。網に焦げ付かないよう皮目を上にしましょう。

(3)

チップと同じ手順でいぶします。弱火で10分いぶし、火を消して10分置けば完成! お茶の上品な香りと凝縮されたうま味、ホクホク感を満喫。