【389号】栗の皮むきアイテム 使ってみた!
栗がおいしい季節。スーパーで見かけると「栗ご飯でもしようかな」と思うところですが、皮むきの手間暇を考えると二の足を踏んでしまいますよね。しかし今は、「驚くほど簡単!」と評判の栗の皮むきアイテムがあります。そこで、市販されているアイテムを読者スタッフが実際に使ってみました。
皮という名の高くて硬い壁 仁義なき戦いの結果やいかに
栗の皮には鬼皮と渋皮があります。鬼皮は硬くて滑りやすく、渋皮は薄くて実に密着しているため、両方の皮をむくのはかなり大変。従って、ひと晩水に漬けたりゆでたりして、皮を柔らかくしてからむくのが一般的です。
ただ、そのひと手間すらちょっと面倒…というのも正直な声。そこで、栗の皮むきアイテムの登場です。百円ショップの手頃な「栗むきピーラー」&「野菜の皮むきスポンジ」、口コミ評価の高い「栗の皮むきはさみ」を使って生栗をむき、扱いやすさや安全性、コストパフォーマンスなどを検証。果たして、その結果は!?
栗の皮むき対決!!読者スタッフで挑戦しました!
やや苦労するも安全でなめらか
エントリー No.1 「栗ピーラー with 皮むきスポンジ」
商品特徴(栗ピーラー)
・安い
・先端部分が丸くて安全
・かんきつ類の皮むきにも使えて汎用性が高い
商品特徴(野菜の皮むきスポンジ)
・安い
・研磨材の素材にはとうもろこしを使用。食材への安全性が高い
・子どもでも比較的簡単に扱える
左:「栗ピーラー」(108円)
右:「野菜の皮むきスポンジ」(108円)
鬼皮の筋目に沿って、上から下へ切れ目を入れる
切れ目に刃を斜めに差し込み、鬼皮を指で挟みながら手前にむく
スポンジの研磨材が付いている面を水でぬらして渋皮をこすり取る
使ってみた感想
栗ピーラーが鬼皮の上で滑りやすく、切れ目を入れるのにかなり苦労します。しかし、切れ目さえ入れられれば、後は比較的簡単に鬼皮がむけました。スポンジは軽くこするだけで渋皮がはがれ、実の表面も滑らかに仕上がります。
スポンジは栗の丸みを残せるので、渋皮を取るアイテムとして最適だと思いました。(小山さん)
見栄えを気にしなければ早くて楽ちん
エントリー No.2 「栗の皮むきはさみ」
商品特徴
・鬼皮と渋皮が一緒にむける
・樹脂製のグリップ(握る部分)で滑りにくい
・替え刃1枚付きでコスパが高い
諏訪田製作所「栗の皮むきはさみ新型栗くり坊主」(2916円)
はさみの刃を鬼皮にしっかりと食い込ませる
実の下の部分からむき始め、繊維に沿って下から上へとむく
むき残した渋皮は刃先を使って取り除く
使ってみた感想
やや値が張るものの、鬼皮と渋皮が一気にむけて、作業時間がかなり短縮できました。ただ、むき残した渋皮を一カ所ずつ刃先で取り除くのは、なかなか至難の業。刃を深く食い込ませ過ぎると実まで深く削ってしまうので、注意が必要です。
使いやすいのですが、ちょっと高価なので栗だけのためには購入に至らず…という感じです。(大塚さん)
皮むきを楽しむのも栗料理の醍醐味(だいごみ)
秋の味覚!栗おこわ
栗の皮むきは生のままでもできますが、事前に固ゆでするのがおすすめです。お湯に入れて3分程度が目安。固ゆでだと実の中心まで熱が通らないので、形を崩すことなく、柔らかくなった鬼皮と渋皮をむくことができます。
栗は収穫後、時間の経過とともに鬼皮が硬くなっていきます。そのため、皮むきはできるだけ栗が新鮮なうちに行いましょう。
ちなみに、撮影に使った栗は土鍋で炊いて栗おこわに。食べきれなかった分は、以前このメンバーで作った曲げわっぱに詰めて、家族へのお土産にしました。
手間暇かけてむいた栗だから、おいしさもひとしお!
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