【457号】自宅で優雅に 珈琲時間(コーヒータイム)
ほっとひと息つきながら、香り豊かなコーヒーを自宅で味わう時間は格別ですよね。コーヒーを入れる際の豆選びや抽出方法をちょっとだけ工夫して、いつもよりぜいたくなコーヒータイムを楽しんでみませんか。
ちょっとしたコツで珈琲時間(コーヒータイム)がより豊かに
コーヒーセミナーで講師を務める佐野俊郎さんに、コーヒー豆や器の選び方、抽出テクニックを教えてもらいました。コーヒーの知識を深めて、スペシャルな一杯を楽しみましょう。
教えてくれたのは…
コーヒーを入れるために必要な道具
(1)カップ&ソーサーと(4)ドリップポットは講師私物
(2)HARIO珈琲キャニスターM864円
(3)HARIOコーヒーミル・コラム3402円
(5)Karitaコーヒードリッパー(2~4杯)432円、KaritaサーバーN1512円
取材協力
自分好みのコーヒー豆を見つけよう
コーヒー豆を選ぶ際は、まず焙煎(ばいせん)度合いに注目。浅煎(い)りだと酸味があり、深煎りだと苦味がある味わいになります。豆の産地や焙煎する人によっても味が異なるため、さまざまな店のコーヒー豆を試してみるのも楽しみの一つです。豆は時間がたつにつれて風味が落ちるので、購入後は早めに使い切りましょう。
コーヒーを入れる際の、使用する豆のひき方やお湯の温度でも味わいが変化します。例えば、豆を粗びきした場合は軽い味わいに仕上がり、細びきは豆の味がより抽出されて強い味わいになります。また、お湯の温度が高いと豆の苦味や酸味が強くなり、低過ぎると豆の味が抽出されにくくなります。豆の種類や量、ひき方などを変えながら飲み比べて、お気に入りの一杯を見つけてみてください。
器(Cup)にこだわる
ゆっくりコーヒーを楽しむなら普段使いのマグカップではなく、優雅な気持ちを一層盛り上げてくれるカップ&ソーサーを使いましょう。おすすめは磁器製の器。薄い器の飲み口が風味をより際立たせてくれるそうです。
県内でも、天草の8つの窯元で上質なカップ&ソーサー作りに取り組んでおり、2月26日(火)~3月3日(日)に、熊本県伝統工芸館で行われる「天草陶磁器展」で展示販売されます。
ペーパードリップ抽出テクニック
おいしいコーヒーが手軽に入れられる、ペーパーフィルターのドリップ方法を紹介します。器具やカップ&ソーサーは、事前に温めておくようにしましょう。
1
10g表記のメジャーカップに軽く3杯で、コーヒー約300cc(約2杯分)が目安。豆をひいてフィルターに入れた後、少しゆすって粉の表面を平らにします。
ドリッパーは3つ穴のプラスチック製がおすすめ。お湯の温度が下がりにくく、自然な速度でドリップできます
2
粉全体にお湯が染み渡るよう、粉の中心部にお湯をのせるイメージでゆっくり注ぎます。縁の方にかけないように、注ぐ範囲は500円玉より少し大きい程度。
沸騰したお湯を一度ドリップポットに移して約90℃にします
Point
ドリップポットは、持ちやすさを考えて容量が700cc程度のものがベター。ノズル全体が細くなっているものは、お湯の勢いが強くなり過ぎるのでおすすめしません
3
泡を含んだ粉が全体的にこんもりと膨らんできます。ドリッパーからこぼれない程度まで大きく膨らんだら、お湯を注ぐのをいったんストップ。
4
泡がドリッパーの縁から下がらないうちに、再びお湯を中心部に注ぎます。これを数回繰り返します。
5
適量を抽出できたら、雑味が入らないよう、泡がドリッパーの縁より下がる前にサーバーから外します。
最後に真ん中にぽっこり穴が開いたら、上手にドリップできた証し
アレンジコーヒー
コーヒーの楽しみ方は自由。砂糖やミルクを入れるのはもちろん、たまにはアレンジメニューで気分を変えてみてもいいですね。
コーヒー&アイスクリーム
バニラアイスに熱々のコーヒーをさっとかけるだけで出来上がり。ほろ苦さがアイスの甘さを引き立ててくれます。コーヒーは濃いめにしましょう。
カプチーノ
約60℃に温めた牛乳を泡立てます。約3倍の量になったら泡をスプーンですくい、コーヒーの上にのせれば完成です。牛乳は熱過ぎても冷た過ぎても泡立たないので注意を。
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