【512号】伝統の甘さが、進化している! あんこの可能性

言わずと知れた、日本を代表する甘味の一つ、“あんこ”。楽しみ方といえば、まんじゅう、おはぎ、もなか…などなど、伝統的な和菓子が多くあります。そんな中、意外な食材と組み合わせたり、おしゃれなメニューにアレンジされたりと、あんこが進化しています。さあ、あんこの新しい世界へ飛び込んでみましょう!

あんこ好き 必食の新感覚甘味

見た目も、味も個性的な3つのメニューを厳選。
さらに、あんこの可能性を追求し挑戦する人たちや、甘味イベントも紹介します。

チーズぜんざい 620円(抹茶付きのセットは920円)

うま味豊かな餅、北海道産大納言小豆で作る甘さ控えめのぜんざい、まろやかでコクのあるチーズは驚きの好相性!

あんこ × マスカルポーネチーズ

明治初期創業の餅専門店。店内では、「いそべ餅」や「くさは餅」、自家製のあんこを使ったぜんざいなどが楽しめます。王道の和甘味の中で、異彩を放つのが「チーズぜんざい」。いろいろなチーズを試して、たどり着いたのがマスカルポーネチーズだったそう。軽く混ぜて食べるのがおすすめです。口に運ぶと、チーズの香りがふわり。まろやかなコクも加わり、優しさに満ちた一杯です。

和のたたずまいがすてきな店内。赤飯や和雑貨の販売も

店舗情報

老舗 くさは餅本舗

住所
熊本市中央区南千反畑町13‐16
TEL
096-359-0788
営業時間
9時〜17時(OS16時30分)
休業日
月曜
25席

京のお抹茶ピッツァ(ハチミツ添え)750円(税別)

塩気のあるピッツァ生地が、宇治抹茶アイスやあんこの甘さを引き立てます。
サイズは直径20cmほどで食べ応え十分!

あんこ & 宇治抹茶 × ピッツァ

京都店に続き、九州初出店の「CHASENカフェ」。16代にわたり宇治茶を作り続ける「丸利 吉田銘茶園」の茶葉を使い、京都の抹茶文化を楽しませてくれます。こちらのピッツァは看板スイーツの一つ。自家製抹茶アイス、抹茶パウダー、あんこ、黒豆、黒米粉入り白玉、チーズ、グラノーラ、オレンジ、生クリーム、ハチミツ計10種が一枚に。豪快に頰張れば、華やかな甘さが口いっぱいに広がります。

壁に描かれた京都の清水寺が印象的な空間。食事メニューもあり

店舗情報

京都お抹茶スイーツ専門店 CHASENカフェ SAKURA MACHI Kumamoto店

住所
熊本市中央区桜町3‐10 SAKURA MACHI Kumamoto 3F
TEL
096-285-9336
営業時間
10時~21時(OS20時)
休業日
施設の休みに準じる
56席

あずき苺クリームラテ Mサイズ560円(税別、ホットorアイス)

上品な甘さのあんこ、甘酸っぱさで味を引き締めるイチゴソース、全体をまろやかに包むミルクの組み合わせが技あり!

あんこ × ミルク & イチゴ

抹茶・日本茶をメインとしたドリンクやスイーツと、ヘルシーなカフェごはんが楽しめる人気店。「あずき苺クリームラテ」は、小豆の風味を生かした小倉あんをミルクで割った“あずきラテ”に、ホイップクリームとイチゴソースをトッピング。上品な甘さにイチゴソースの甘酸っぱさがアクセントになっています。ラテに沈んでいる小豆を混ぜながら飲んでいくと、味の変化が楽しめます。

※写真はアイス

イートインはもちろん、テークアウトもOK

店舗情報

nana’s green tea(ナナズグリーンティー) SAKURA MACHI 熊本店

住所
熊本市中央区桜町3‐10 SAKURA MACHI Kumamoto B1F
TEL
096-328-7677
営業時間
10時〜21時(フードは20時30分OS)
休業日
施設の休みに準じる
71席(ベンチ席含む)

あんこトピックス(1)

名人に直撃 あんこの魅力

明治43年の創業以来、昔ながらの餅・赤飯・和菓子を作り続けている老舗『米白餅本舗』は、キウイやパイナップル、大きなイチゴ入りの大福など、ユニークな新商品も次々に開発しています。アイデアマンの四代目店主・田尻隆一郎さんは「“あんこ”は英語で“bean jam(豆のジャム)”と言い、意外に洋の食材とも相性が良いんです。私は和・洋の垣根を越えて相性の良い食材を探していて、それがアイデアの源になっています」と話します。子どもの頃は苦手だったけれど、大人になってあんこが好きになったというお客さんも多いのだとか。“大人の入り口”のような特別感も、あんこの魅力なのかもしれません。

米白餅本舗 四代目 田尻 隆一郎さん

1.

「おっきないちご大福」(280円)は3Lサイズの新鮮なイチゴを厳選し使用

2.

「キウイ大福」は爽やかな甘酸っぱさが、あんこと好相性(180円)

3.

濃厚な甘さがクセになる「パイン大福」(180円)

店舗情報

米白餅本舗 水道町本店

住所
熊本市中央区水道町8-1
TEL
096-352-2367
営業時間
9時~19時(日曜~15時)
休業日
火曜
店舗情報

米白餅本舗 東バイパス西原店

住所
熊本市東区西原2‐1‐5
TEL
096-285-7635
営業時間
10時~19時
休業日
火曜

あんこトピックス(2)

夏目漱石が愛したあんこが城彩苑に!

熊本城近く『桜の馬場 城彩苑』では、2月29日㈯まで「夏目漱石グルメ祭典(フェア)」を開催中。熊本で4年3カ月暮らした文豪・夏目漱石が甘い物好きだったことにちなみ、甘味グルメが味わえます。

「熊本城香梅庵」肥後鍔 567円(6個入)

小説「坊っちゃん」には金鍔が登場。同店では特製の丸い三面焼き

「白玉屋新三郎」文豪あんみつ 880円

漱石が好物だったというアイスクリームや、ようかん、こしあんなど多彩

お問い合わせ

桜の馬場 城彩苑

TEL
096-288-5577

あんコラム

老舗和菓子店が見せる あんパンの進化

昭和2年創業、南区川尻にある開懐利六菓匠(かわせりろっかしょう)の一つ『かずさ屋』が昨年12月にリニューアルし、ベーカリーを併設した店舗に生まれ変わりました。ベーカリーには、工房で作るあんこをアレンジした数種類の「あんパン」が並びます。そこには、老舗のあんこを丁寧に受け継ぐ兄と、パン職人の弟の、探求心も詰まっています。

「熊本地震で損傷した店舗を再建するにあたり、パン職人の弟と一緒に新しいことにチャレンジしようと考えました」と、三代目店主で兄の中西弘一さん。あんこは和菓子用とパン用で、味や仕込み方を変えているそう。

専門店などでパン職人としての経験を積んでいた弟の渡邉丈士さんは、「兄が作るあんこに合うよう生地には、もっちり、柔らかな食感の厳選した小麦粉を使っている」と言います。アイデアが詰まったあんパンは子どもから大人まで男女問わず人気を呼んでいます。

老舗和菓子店の三代目として伝統を踏まえながら「あんこ」の進化を目指す中西弘一さん(左から2番目)と、アイデアいっぱいの、あんパンを作る渡邉丈士さん(同3番目)。左端は母の敏子さん、右端は丈士さんの妻・恵利さん

1.

パン用にアレンジされた、しっとりなめらかな粒あん入りの「あんぱん」150円

2.

白あんにコーヒーパウダーを混ぜた「coffeeあんぱん」170円は、男性に大人気!

3.

クリームチーズが絶妙なアクセントに! 「あんチー」190円

4.

和菓子のような味わいの「柚子あんぱん」170円

5.

しっとりやわらかなパンで、あんことバターを挟んだ「あんバター」180円

6.

食パンにあんこを織り混ぜた「あん食パン」350円は、ふわふわ生地にあんこが上品

※価格は税別

パン用に蜜漬けのあんこを作ります

お兄さんが作ったあんこを、丁寧に生地で包む丈士さん

店舗情報

菓子工房 かずさ屋 パン工房 Kazusaya

住所
熊本市南区川尻3‐14‐21
TEL
096-357-9346
営業時間
8時〜18時(売り切れ次第終了)
休業日
不定