【529号】災害時の食事の備えに役立つ!ローリングストックを知っていますか?

いざというときのために備蓄した非常食が、しまったままになっている家庭も多いのではないでしょうか。今回は、賞味期限切れを防ぐ効率的な備蓄方法「ローリングストック」を紹介します。

ローリングストックとは…

普段から少し多めに食料を買っておき、日常生活で消費した分だけ新しく買い足していく備蓄方法。常に一定量の食料を家に備蓄しておくことができるので、日頃からできる防災対策として注目されています。


"買って、食べて、備える"を繰り返す備蓄法 日常的にできる防災対策 「ローリングストック」

地震などの災害時にライフラインが寸断された場合に備え、日頃から家族分の食料備蓄を考えておくことは大切です。ローリングストックのポイントや非常時に役立つ調理法について、防災士の高智穂さくらさんに教えてもらいました。

教えてくれた人

防災士 NPO法人ソナエトコ理事
高智穂さくらさん

非常時は“日常の応用”と考えましょう。冷蔵・冷凍庫の中身を日頃から把握しておくことも防災対策の一つです。


よく食べるものを多めにストックして

災害時に備え、レトルト食品や缶詰などの非常食を備蓄しておいても、「いつの間にか賞味期限が切れていた」ということがよくあります。そんなリスクを回避できるのが、消費した分だけ買い足していく備蓄法“ローリングストック”です。特別な非常食をそろえる必要がないので、無理なく続けることができます。

非常時は、普段と同じものを食べるだけで心が落ち着くもの。日頃の食生活を振り返り、自分や家族が好きなものやよく消費するものを多めにストックしましょう。家族と一緒に準備すれば、保管場所の共有にもつながります。

また、冷凍・冷蔵庫の中身も立派な保存食。災害時、最初の2~3日間は冷凍・冷蔵庫内の食料を消費して過ごしましょう。その後、ローリングストックで備蓄した非常食を消費すれば、自宅内の食料を有効に活用することができます。

冷蔵・冷凍庫内の食料を消費する際は、まず冷蔵庫にある前日の残りものや開封済みのものなど、すぐに食べた方がいい食料から手をつけ、同時に冷凍庫の食料を少しずつ冷蔵庫に移しておきましょう。冷凍された食料が保冷剤の代わりになると同時に、ゆっくり自然解凍されるという利点もあります。

消費する食料の優先順位を考えながら、ライフライン復旧まで乗り切りましょう。

ローリングストックにおすすめの食料

食べたいもの

普段食べているお菓子ジュースなどでもOK。食べ慣れているものは非常時の不安定な気持ちを和らげてくれる。

必要なもの

乳児用の食料やアレルギー対応の食料、高齢者でも食べやすいものなど家族のことを考えて準備しよう。

簡単に食べられるもの

レトルト食品やフルーツ缶詰など調理不要なもの、お湯だけでできるカップ麺やスープなど調理手順が少ないものなど、手軽に食べられるのがポイント。普段から食べ慣れている、好みの味のものを選ぼう。


製氷機の氷

溶けたら飲料水として利用できる。溶けた時のことを考え、停電した際は袋に入れておくと持ち運びが便利。

カット野菜

熊本地震の際、避難生活で多かった悩みの一つが野菜不足。カットした野菜を冷凍保存しておけば災害時に役立つだけでなく、日頃の料理の手間も省ける。

常備菜

余ったおかずをストックして冷蔵・冷凍保存しておくことも立派な備え。食べ慣れた家庭の味は、非常時に心を癒やしてくれる。

冷凍食品

お弁当用など市販の冷凍食品を多めにストック。最近は自然解凍でおいしく食べられるタイプも多い。


ポリ袋が大活躍 「おふくろ料理」に注目

備蓄した食料を使用する調理方法として、知っておくと便利なのがポリ袋を使った「おふくろ料理」です。調理道具を極力使用せずに料理を作れるのが魅力。温かい家庭の味は、疲れた体と心を癒やしてくれます。

調理法は至ってシンプルです。高密度ポリエチレン製のポリ袋に材料を入れ、湯を張った鍋に袋ごと投入して煮込むだけ。一つの鍋で複数の料理を調理でき、袋を煮込む際に使う水は何度でも再利用できます。小分けにすれば1人分ずつ作れるし、袋のまま食べると皿も必要ありません。

調理道具が限られている災害時を想定し、目分量で好みの味を作れるようになっておくことが大切です。まずは試しに作ってみて、いざというときにスムーズに調理できるようにしておきましょう。

ローリングストックで備蓄した食材を活用 「おふくろ料理」の簡単レシピ

お子さんに大人気のカレーが簡単に作れます。器にラップをかぶせると、食器を洗う必要がありません。

トマトカレーを作ってみよう

準備するもの

ポリ袋

熱に強い「高密度ポリエチレン製」のポリ袋を使用しましょう。箱に明記してあるので確認を

ポリ袋がくっつくのを極力避けるため、厚みのある鍋がおすすめ

カセットコンロ
ガスボンベ
スプーンなど


限られた調理器具で多彩なメニューにチャレンジ

ポリ袋で作るメニューはまだまだあります。ポイントは、ポリ袋の空気を抜き、結び目もお湯の中に入れること。15分~25分を目安に煮込みましょう。

春雨とカニかまのスープ

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焼かない豚の生姜焼き

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揚げないアメリカンドッグ

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