熊本駅に隣接する「アミュプラザくまもと」7階に(株)松竹マルチプレックスシアターズの「熊本ピカデリー」がオープン。日本初となる3面ライブスクリーンを備え、オープニング作品「3面スクリーン版超歌舞伎『今昔饗宴千本桜 2020夏』」を上映中です。オープンに先駆け来熊した主演の中村獅童さんが、作品の魅力を語ってくれました。(美)

3面ライブスクリーンで“超歌舞伎”の臨場感満喫

シネマコンプレックス「熊本ピカデリー」オープン

先週、熊本駅に誕生した「アミュプラザくまもと」。7階のシネマコンプレックス「熊本ピカデリー」(全10スクリーン)は、日本初となる上映システム「3面ライブスクリーン」が話題を集めています。1面300インチのスクリーンを3面に配置することで、音楽ライブや演劇、スポーツなどを、圧倒的な臨場感で映し出します。

このスクリーンのオープニング作品となるのが、歌舞伎俳優・中村獅童さんとバーチャルシンガー・初音ミクさんが共演する『今昔饗宴千本桜』。伝統芸能と最新テクノロジーが融合する“超歌舞伎”の代表作で、昨年夏に無観客、ニコニコ超会議でライブ配信されました。3面スクリーン版では、舞台版を再編集。歌舞伎の優美さ、迫力に加え、ロックコンサートのような盛り上がりも。「ニコニコ」ならでは流れるコメントもアクセントになり、歌舞伎ファンのみならず、ボカロファンも満足できる作品となっています。

中村獅童さんと花束贈呈でサプライズ登場したくまモン

「3面スクリーンで、伝統芸能とデジタルの融合がさらに前進。コロナ禍で舞台のライブ配信が広まりましたが、“超歌舞伎”は5年前からやってますから(笑)。歌舞伎は常に時代の最先端を走っていた芸能。その点を本作で感じてもらえれば」と中村獅童さん。山鹿「八千代座」での公演や、NHK大河ドラマ「いだてん」で金栗四三の兄を演じたことなど熊本とのゆかりも話してくれ、「“超歌舞伎”で再び熊本を訪れたい」と舞台あいさつを締めくくりました。

ライブ会場にいるかのような臨場感を体感できる「3面ライブスクリーン」

3面スクリーン版 超歌舞伎 『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら) 2020夏』

出演:中村獅童、初音ミク、中村蝶紫、澤村國矢ほか
物語:神代の時代、日ノ本を守護する御神木・千本桜のもとで奉納の舞を踊る美玖姫。その千本桜を奪い取り、日ノ本を闇の世に陥れた青龍に戦いを挑み、再び桜の花を咲かせようとする美玖姫らの奮闘を描く。

☆5月6日(木)まで限定上映 特別料金1000円
熊本ピカデリー TEL:050‐6861‐7645(24時間上映案内)