トップアスリートとして活躍し、現在は運動指導などに当たっている川上優子さんがつづる、心も体も元気になれる“サプリメント・コラム”。

心と体を磨く"Y"の法則

筆者プロフィル

1975年、松橋町(現宇城市)生まれ。信愛女学院高から沖電気宮崎に進み、アトランタ(1996年)、シドニー(2000年)両五輪の陸上1万メートルに出場し、アトランタでは7位入賞。現在、一般社団法人スポーツコア代表として、ランニングを通じた地域貢献に取り組む。


Vol.17 言葉の使い方一つで、気持ちも結果も変わる!

皆さんは言葉の使い方を意識したことはありますか? 言葉は、使い方一つでその意味や受け手の意識・認識だけでなく、そこから先のイメージまでもが大きく変わります。

私が所属するチームでは、最も重要なレースが間近に迫ってきています。 選手の中には、現在ケガで全く走れていないにも関わらず「〝まだ〟レースまで2カ月あるので諦めずに頑張る」と話す者と、最近調子を落としていて「あと2カ月〝しか〟ないから頑張らなくては」と話す者がいます。
どちらも不安を抱えているのですが、同じ2カ月を過ごすのに、両者の時間の捉え方や試合への向かい方は大きく異なります。前者からは、最後まで自分の可能性を信じてチャレンジしようという、前を向く強い気持ちが伝わってきます。一方、後者からは焦りや不安、さらには恐怖心から自分を追い込む強迫観念さえ感じられます。

与えられた時間は同じでも、その時間をデザインするのは自分の「言葉」なのかもしれません。自分がどの言葉を選択するか、またはこれまでに選択してきたかを検証してみるのも面白いですよ。v

ある会議で訪れたジャパン・スポーツ・オリンピックスクエア。向こうに見える新国立競技場も着実に工事が進んでいます

ある会議で訪れたジャパン・スポーツ・オリンピックスクエア。向こうに見える新国立競技場も着実に工事が進んでいます


プラスワン エクササイズ

ペットボトルを利用したプチ筋トレ・その2

ペットボトルを再利用した“筋トレ”の第2弾。軽い負荷でも、継続的に行うことで効果が上がります。飲み干したら、さっそく始めましょう!

1

水を入れたペットボトルを片手に持ち、肘を体側に付けてボトルが胸の高さにくるぐらいまで腕を曲げる。

2

肘を支点にゆっくりと腕を体の後ろに伸ばしていき、伸びきったところで、さらに後ろに押し出すように伸ばす。左右各10回ずつで、1日2~3セット。

Point!

後ろに引いた腕を上に上げ過ぎないようにする。目的は、あくまで筋肉の適度な伸び縮み

効果

二の腕の引き締めだけでなく、腕を後ろに引いて胸を張ることで猫背の予防や解消にも効果的。