狂言師×熊本の子どもたち 本妙寺で清正の功績伝える

加藤清正の「国づくり」を題材にした新作狂言が、清正の菩提(ぼだい)寺・本妙寺の本堂で上演されます。

名古屋で生まれ、熊本藩主となった戦国武将・加藤清正。築城だけでなく、治水やかんがい事業で現在の熊本の基礎を造ったことでも知られています。狂言は、そんな清正ゆかりの熊本や愛知の人たちに、その功績を伝える「国づくり狂言プロジェクト」の一環です。2019年に、熊本地震からの復興を応援する目的で名古屋の市民グループが始めた3年計画の取り組み。これまで、熊本や名古屋で、清正の「国づくり」を題材にした狂言の公演や、オンラインによる市民同士の交流会などを通して、清正の偉業を伝え続けてきました。今回の公演はその集大成に当たる、最後の舞台です。

新作のタイトルは「熊本三獣士」。清正が築いた菊陽町の農業用水路「鼻ぐり井手」が題材となっています。清正の「国づくり」の破壊をたくらむ“ニセモノ殿様”と、それを阻止するタヌキ、サル、キツネの“三獣士”が、熊本城を舞台に妖術対決を繰り広げるオリジナルストーリー(創作・脚本:やまかわさとみ)。演じるのは、プロ狂言師と熊本城の“お膝元”にある一新小学校の子どもたち。名だたる狂言師やおはやし方を生で見られるめったにない機会です。「和泉流」と「大藏流」の狂言師の共演も見どころ。

その他、尺八の演奏や、熊本大の田中尚人准教授らによる、「土木と狂言」をテーマにしたトークセッションなども行われます。熊本城の天守閣も復旧しました。いま一度、城主・清正の思いに触れてみませんか。(ライター・咲)

「新作 清正公さん狂言熊本三獣士」のチラシ

Information

■日時:5月23日(日) 13時30分開演(13時開場)
■会場:本妙寺・大本堂(西区花園)
■全席自由(定員200人)
■料金:3000円
■チケット:長崎次郎書店(中央区新町)などで販売中。メール申し込みも可(詳しくは「国づくり狂言」で検索を)
■問い合わせ:国づくり狂言プロジェクト実行委員会 kunizukuri2021@gmail.com
※予定は変更されることもあります